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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第六章 誘い乱れるこの世界
253/324

25-負け犬吠えるに、空響く-


 生徒会長選挙結果発表。


 一条字玲王 150票

 王城隼人  127票

 残り2名は失格とする。 無効票86票


 よって選挙は生徒会実力選挙に移行するものとする。


 第一線 庶務戦 は4月18日に開始する。


 楊瀬 通 対 海馬 正



「……は?」

 俺はその掲示板を見て、そう言うしかなかった。

「こんな簡単な掲示板で表してくるとは思ってみなかったな」 

 海馬はそう言って笑った。

「これ何て読むんだ?」

「『やんせ とおる』だろう。『通りゃんせ』ってわけだ」

 海馬は言う。

 そして、それが誰なのかもわかっているようだ。

「まあ、そういうことでございます」

 後ろからそう言う声がした。

「御手洗 新、改め、楊瀬 通でございます。以後お見知りおきを」

 そこにはそう言ってお辞儀をする御手洗さんが――いや楊瀬さんがいた。

「アンタの嘘を暴きたかったんだけど、まあいいだろう。アンタとはこれで戦うことが決まったな」

「楽しみにしていました。一応聞いておきますし、言っておきましょう」

 とようやく楊瀬さんが顔を上げた。

「私はアクターなのですが、貴方もそうですか?」

 と。

 楊瀬さんはそう言ってこちらを強く見た。

「……」

「そうでございましたか。やはり……となると、あなた方のチームは全員そう・・であると見えます」

「楽しみにしている、と言ったな」

「ええ」

 海馬は楊瀬さんの正面に立ち、

「俺もだ」

 と睨んだ。

「お前の力を見抜いてやる。そして、お前に打ち勝ってみせる」

「そうでございますか。こちらも、準備万端で戦って見せましょう」

「ああ。そうでないとこちらも困る」

「では、私は捜索活動に戻ります。あなた方も何らかの情報があったら報告してください」

 と、言った瞬間。

 楊瀬さんは姿を消した。

「え!?」

「これがあの人の能力か……」

 海馬は冷静に言った。


 さて、今は実は特に何もしていないのだ。

 今日は入学生歓迎会のようなもので、一日、まるで文化祭の如く皆自由に校内を周りまわるのだ。

 また屋台や様々な企画が行われており、何が起きてもおかしくないのだが……。

 何故こんなことをしているのか、それは少し前まで戻る。



「未来を見たわ」

 虎郷が言った。

「は……」

「校内で事件が起きることしかわからないけど、何かが起きるわよ」

「ま……マジかよ」

 俺はそんな対応しかできなかった。

「となれば僕らのやることは決まっている」

「やるしかなさそうだね」

 隼人と音河がそう言って笑う。

「嘉島、俺と一緒に行動しろ。それが一番得策そうだ」

「え、なんでだよ!?」

「隼人は今から一条字先輩のところに向かうはずだ。ともすれば、ペアはどうなるかわからない。だったら俺はお前と一緒に行動する」

 海馬はそう言った。

「私は校内を探索します」

 雅はそう言って、瞬間移動の速度で消えた。

「やるしかないね。行くよ」

 隼人はそう言って音河と一緒に階段へ向かった。

「私は……こっちについていった方がよさそうね」

 と言って隼人の方へついていった。


「よし、じゃ俺たちもって!」

 海馬がいなかった。

「海馬!?」

「ああ、こっちこっち」

 と言って、生徒会掲示板の前にいた。

「何やってんだよ!」

「ほら。これ見てみろよ」

 と。

 

 回想終了。

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