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転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
幕間:本能寺前後の周辺状況

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幕間:織田信孝の野望②

ーーー神戸家に養子に行った後の待遇は、お世辞にも良いものとは言えなかった。


名目上は養子として扱っているようではあったが、待遇は限りなく人質に近いものだった。

外出や部屋の行き来も監視がついて制限がかかり、ただただそこにいる事が

仕事だと言わんばかり。

何かを学ばせるような気もないらしく、自主的に書物や武芸の訓練をするのも

手間と苦労がかかる始末。

到底、後継者として考えているようには思えない扱いであった。


まあ、織田家と神戸家はつい先日まで戦争を行っていた敵対する間柄であったわけで、

その戦に負けた神戸家が降伏する事を認める条件が、

自分こと三七を神戸の後継者として養子にする事が条件であったわけであるから、

自分が神戸家に来たのは神戸家が望んだ条件ではなく、織田家が望んだ条件なのは分かる。

それを、神戸家が快く思っていない事も理解できる。


……ただ、それならそれで対応の仕方があるというものではないだろうか?

私付で神戸家に来ている織田家の家臣達もここには大勢いるわけで、

この様子や待遇は逐一岐阜の父上に報告されている事であろう。

このように不満を隠そうとしない態度でいて、この者たちは自分の将来がどうなるのか、

そんな事も分かっていないのだろうか?


ーーーそれは、どこか茶筅を思わせるものを感じて、

この家に対して不快な感情を抱かずにはいられなかった。


当主の娘である妻となった女はいつも悲し気に泣いていた。

聞けば、私が養子に来ることで子供の頃から決まっていた婚約が解消となり、

私と縁組になったらしい。


何度か話そうと試みたが、泣いてばかりでこちらと会話する様子も感じられなかったので、

自然と疎遠になっていった。


3年経ち、私が神戸家の家督を継ぐ約束の時が来た。


義父である神戸具盛は約束は形式的なもので、

時が経てばなあなあにできると甘い見立てを持っていたようだ。

父、織田信長の厳粛で苛烈な性格を見落すという、戦国を生きる者としてあまりに甘すぎた。

当然、これまでの経緯も父には逐一報告がいっていて、より怒りに拍車がかかったらしい。


私の当主に反対する家臣達は粛清するか、追放された。

具盛は流石に義理とはいえ父という事で近江日野の蒲生家に幽閉された。


妻は私と一切の面会を拒むようになった。

ーーー元々会話自体が成立していなかった関係性であるので、気にしない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌年、私達3兄弟は岐阜城で同時に元服した。

それぞれ名を貰い


奇妙丸→織田勘九郎信忠

茶筅丸→北畠三介信雄

三七→神戸三七信孝


と名乗る事になった。

勘九郎の兄上は、正式に織田の後継者となった事で、緊張している顔をしている。

三介はどこか上の空だ。今年北畠の息女と正式に婚姻するらしく、浮かれてその事ばかり話している。


ーーー私だけ、どこか他の二人とは違う思いでいるように感じた。

どうして、こんなにも違うのだろう。

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