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転生したら本能寺で織田信忠だった・・・・あれ、詰んでない?  作者: ハルラララ
第二章:清州会議

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清州会議当日④

「三七様……織田家を割るおつもりかの?」

「別にそんな意図はない。特段、今までとなんら変わりあるまい?」

秀吉の問いかけに、信孝はなんともないとの返答をする。


「兄上がいつ正常に復帰できぬか分からぬ以上、誰かが父上の後を継がねばならぬ。

ならばーーーー父上の子で、方面軍の大将を唯一任せられていた、この信孝こそが、相応しかろう」

いかがか、と信孝は皆に問いかける。


問いかける、といっても既に柴田勝家と丹羽長秀に根回ししている以上、

単なる確認にすぎないのだろう。

その言葉には、有無を言わせぬ意思を自信が感じられた。


「いくつか、質問してもよろしいかの?」

「もうしていると思うが。まあ、いいだろう」


「侍従(信孝)様がその立場になるのを、兄や叔父から反対が出かねんが、どうされますかの?」

「私達の会議で決めた事に、反対などできるわけがないであろう?するなら、それまでよ」


「今後、織田家をどのようにしていきたいので?」

「諸事、父上と同じように。織田家のため、敵対する諸大名を潰していくのみよ」


「侍従様の思う天下とは、なんですかいの?」

「……?天下の諸大名が織田家に全て従った先が、天下であろう」


「なるほど、なるほど!!!」

秀吉は大きく頷き、笑顔を見せる。


「この筑前。諸事、皆様に合わせましょうぞ」

「…………それでは、本日の議題はこれまでじゃ。細やかな部分は追って纏めたのち沙汰するので、

しばしお待ちくだされよ」


そうして、この場は解散となる。


「柴田の親父殿」

秀吉は帰りぎわに、最後に、一度。

自分がまだ吹けば飛ぶような小身の時、まだ面倒見のいい上司として慕っていた時の呼び方で

柴田勝家に問いかける。


「おみゃー様、これで本当にいいんかの?」

「藤吉郎」


「これしかないんじゃ……これで、いいんじゃ」

そう言い、振り返ることなく立ち去っていく。


「……あんなに小さいお姿じゃったかの」

若い頃は到底自分では太刀打ちできない、とても大きく、重たい人物に見えたものだ。

今背中を見つめる柴田勝家は、自分の印象よりも、とても小さく、寂しく見えた。


その後、織田家の所領は以下のように再編されることとなった。


近江一郡……織田信包

美濃一国……織田信孝

尾張一国……織田信忠

伊勢一国……織田信雄


その後、一つの事件があった。


ーーー前田利家、この処置に納得いかず一族を連れて織田信忠の元に出奔。


罰するわけにもいかず、ただ無断で領国を離れたとの咎で能登国は没収された。

信忠は驚き戸惑いながら、元々の故郷の荒子城と尾張1郡を与え、

重臣として手厚くもてなす事にしたという。

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