3話 懇願
「ずいぶん、多いですね」
「本来はこれぐらいの規模が普通だよ、
竜の討伐をソロでやって 実績ある人なんて少ないんだから。」
ギルドの酒場、約20名ほどのハンターが集まっていた。
「レイさん、お疲れ様です、もうすぐミーティング始まりますよ、その子は?」
「ありがとう、ミュゼちゃん、"この子"はフリーのハンターの仁君、今回討伐に一緒に参加してくれる子だよ、めちゃくちゃ強いから。」
仁の頭を撫でながら、ときにときに頭をつつきながら、ニンマリとした顔で話すレイ
「はじめまして、フリーでハンターをやっている"子"、仁 東雲です。」
ニコニコ笑顔、ときに横のレイをみては、嫌そうな顔をする仁
「あ、いや ごめんなさい、ハンターだったとはしらず、」
「いいですよ、実際 子供ですしね」
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「推定危険度2、無理さえしなければ余裕の相手だ。」
「出没場所は」
「ここから西に向かった場所にある森だ」
「遮蔽物が多そうだな」
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会議終了後
「ねぇ仁ちゃん、討伐は協力体制ってことでいいんだよね」
「え いや、もう俺、さっさと討伐して帰りたいんですけど」
「それは.....さすがに うちの隊長が」
「おい!仁」
図太い声、さっきのミーティングで散々聞いた声だ
「ほら、きたよ、」
肩を落としため息を吐くレイ
大柄の男が仁に近づく。
「.....」
「.…」
両者にらみ合って、何もしゃべらない
周りの空気がよどむ
何とかしてこの場から逃げたいと思うものたちが、様子をうかがっている
そして、その静寂を破ったのが大男の
「たのむ仁!!!! どうか討伐は俺たちのほうでやらせてくれ!!!」
渾身の涙の懇願だった。
「へぇ?」
周りにいたメンバーいったいなにが起きているのかわかっていなかった。
いつも恐ろしいあの隊長がいったいどうして
「… はぁ アルベルトさん、わかってますから、さっきのは冗談ですから、だから足、放してください」
「ほんとか? ほんとにほんとか? お前が討伐したら報奨金ゼロなんだから、うち赤字になるかもしれないんだぞ」
「そんな、大げさな、大手でしょ お金なんていくらでも「そんなわけ、ないだろ」」
「お前みたいに腕利きのフリーがお金もらわず請け負います、なんて言ったら、客なんてとれるわけねぇだろおおお」
「いや、それは「だいたな、お前は・・・
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そんな、訳のえわからないやり取りを見ている周りは困惑していた
「あのレイさん、あれって」
「ああ いいよ気にしなくて、いつものことだから」
「いつものことって、」
酒場に怒鳴り声がしばらく続いた。




