1話 今日も1日が
騒がしいギルド内を鼻歌を交えながら歩く少年
「♪♪ おねーさん」
「ん? はい、 どうかなさいましたか」
「極東支部からきました、竜退治に関する依頼で来たんですけど」
「え!」
一瞬、硬直する
「えーと、依頼を受ける方は、「僕です」…かしこまりました、少々お待ちください。」
女は奥の方へと去っていき
人を連れてきた
「申し訳ありません、極東支部の東雲 仁さまでしょうか」
「はい、そうです」
一瞬目を見開いて、目の前の”少年”を凝視する
(まぁ、こうなるわなw)
「ギルドカードを確認しても?」
カードを差し出す
確認した男は
「ありがとうございます、上の支部長室でお話がしたいのですが」
「いいですよ」
にこにこ笑顔の返事
________
「いやーありがとうございます、こんな田舎にわざわざ来てくださるなんて」
さっきと違い砕けた表情
「それで、報酬の件なのですが」
支部長が尋ねる
「指定した通りですよ」
「竜の素材とその他、採取したもの、のみで達成の際の報酬金を免除していただけるというのは」
「本当ですよ、肉と素材以外は結構です」
仁の返答に支部長は喜んだ
「! いやー助かります、ただでさえ田舎なので受けてくれる人は少ないのに、竜討伐のお金なんてうちじゃとても用意できなくて。
大手のハンターなら対応してくれたのですが、それでも人員も予算も足りず……」
一度、言葉を区切る。
「本来であれば、複数の部隊を編成して当たるのが常です。
一つが崩れても、他で立て直せるように」
苦笑する。
「ですが今回は、その余裕もなく……一社に頼るしかなかったのです」
わずかに視線を上げる。
「……そこに、フリーで実績のある東雲様のお話を伺いまして」
「なるほど、確認したいことが以上なら、準備を始めたいのですが」
「! お願いします」




