【揺花草子。】[#5361] 闇に隠れて生きる。
Bさん「好事魔多しと言うじゃないですか。」
Aさん「まあ、うん、言いますね。」
Cさん「一説には幼い頃から神童と呼ばれ
学生の時分には文武両道を地で行く活躍、
長じて政財界に大きく影響を与える事になった鴻嶋家の嫡男大司氏が
些細なきっかけで転落してしまった故事から来ると言われているわ。」
Aさん「鴻嶋家の嫡男大司氏誰ですか。」
Bさん「鴻嶋って言う苗字でありながら
子供に大司って付ける親のネーミングセンスには
ちょっと眉を顰めざるを得ないよね。
藤原氏の落胤とも囁かれる此間々道成に
勝るとも劣らない随分な名前だよ。」
Aさん「此間々なんて苗字ないだろ。」
Cさん「ちょっと奇面組っぽいわよね。」
Aさん「言われてみればそうですけども!!」
Bさん「ともあれ好事魔多し。
どう言う意味ですか。」
Aさん「えっ・・・だから、あれだろ?
いろいろ上手く行っているぜ我が世の春だぜって思ってたら
急に良くない出来事が襲い掛かって来るみたいな。」
Cさん「道長の望月の歌みたいなね。」
Aさん「確かに道長はその晩年は病に苦しんだかもですが
それが好事魔多しって言い方になりますかねえ?」
Bさん「阿部さんは常に低空飛行で好事に当たる時がないと言えるから
この『好事魔多し』は阿部さんには当てはまらないね。」
Aさん「何でそんな言い切りができるんだよ。」
Cさん「だって阿部さん人生の中で
『絶好調!誰もぼくを止めることはできない』
なんて思った事ないでしょ?」
Aさん「確かにそんな吉良吉影みたいな事は思った事はないですけどね!!?」
Bさん「阿部さんはさしずめ『魔事好少なし』って感じだよね。」
Aさん「魔事って何だよ・・・。」
Cさん「さもなくば『マジ魔事多し』って感じね。」
Aさん「マジ!!!」
Bさん「でもまあその辺りはちょっとしょうがない。」
Aさん「しょうがないって何が?」
Bさん「阿部さんは世の理にまつろわぬ者だしね。」
Aさん「その話引っ張るんだ!!???」
闇夜が似合う。




