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【揺花草子。】[#5258] 極めて悪質。

Bさん「脱獄王と言えば白石由竹ですね。」

Aさん「んん。そうだね。」

Cさん「元ネタがあるのは知ってる?」

Aさん「あぁ、ええ。聞いた事はあります。

    白石なんとかでしたっけ。」

Bさん「残念、白石ではないよ。

    モデルになっているのは『昭和の脱獄王』と呼ばれた白鳥由栄と言う人物。

    生涯で4度も脱獄を成し遂げたことで知られているよ。」

Aさん「4度はすごいね・・・!」

Cさん「最初の脱獄は青森刑務所から。

    待遇の悪さを腹に据えかね、看守を懲らしめると言う目的で脱走、

    その翌日に自首したそうよ。」

Aさん「ふむ・・・まあ看守のメンツを潰すのには十分だったかも知れませんね。」

Bさん「そこで逃走の罪が加わり無期懲役となった白鳥は

    宮城刑務所、東京の小菅刑務所を経て秋田刑務所に移監。

    ここでも待遇の悪さを経験し脱獄を決意。

    数ヶ月の準備を経て天井から脱出を果たした。

    それから数か月後にまた自首して

    今度はついに網走刑務所に入る事になったよ。」

Aさん「おぉ!」

Cさん「ここでも人を人と思わぬような酷い虐待をうけてしまうわ。

    1年ほどの綿密な準備を経て脱獄、この時関節を自ら脱臼させると言う

    離れ業を使ったと言われているわ。」

Aさん「んん・・・!!」

Bさん「さらに札幌刑務所に収監され、

    特別房で極めて厳しい監視体制が敷かれたけれども

    それでもなお4度目の脱獄を成功させている。

    その後府中刑務所に収監されたのちは

    一般の受刑者と同様の待遇を受け模範囚として刑に服し、

    仮釈放ののち社会復帰を経て70過ぎまで生きて亡くなったそうだよ。」

Aさん「へえ・・・。」

Bさん「まあ波乱万丈の人生と言って良いであろう白鳥由栄。

    『昭和の脱獄王』の異名──まあ悪名と言う方が適切かもだけれども、

    その名は今なお人々の記憶に残るわけだ。」

Aさん「うん、そうだねえ。」

Cさん「阿部さんもこう言う名乗りをしてみたら良いと思うわ。」

Aさん「えー・・・いやそうは言いますが別にぼく脱獄とかしないですし。」

Bさん「見逃されてるだけだしね。

    当局の恩情に感謝しないとね。」

Aさん「そんな事ないわ!!

    清廉潔白に生きてるわ!!!」

Bさん「じゃあ阿部さんはこう言う名乗りにすればどうかな?」

Aさん「え、どう言う?」


Bさん「『令和の脱税王』。」

Aさん「ちゃんと納税してるわ人聞き悪いな!!!!!」


 あまりに不名誉。

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