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4S  作者: 半信半疑
14/101

13 かごめかごめ

 夕方。帰宅途中。

 神社のそばを通り過ぎようとした時、懐かしい歌が聞こえた。


「か~ごめ、かごめ。

 か~ごのな~かの、と~りぃ~は」


 私も小さい頃、あの歌を歌い、近所の友達と遊んだものだ。


 山根くん、元気にしてるかな。借りパクしてしまった彼のファミコンのソフトは、今も家の押入れの中に眠っている。

 結局返していないけれど、気づいているのかな。


 昔のことを懐かしんでいると、後ろから声が聞こえた。


「か~ごめ、かごめ。

 か~ごのな~かの、と~りぃ~は。

 い~つい~つか~え~す。

 お~れのゲ~ムのソ~フト」


 夕方の住宅街に響く、聞き覚えのある声。

 驚いて振り返る。

 そこにいたのは―。

 ちなみに、主人公は山根君の他に、二人の友達からゲームのソフトを借りたまま返していません。


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