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今日もぱっくんサメ日和

作者:朝日奈徹
日本のどこかに、あざらく神社という呼び名の神社がある。
その裏手にはサメの形をした石があり、その口の中に死んで欲しい奴の名前と生年月日を赤で書き込むと、その相手は死ぬのだという。
本当だろうか?
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 日本にはことのほか様々な神社がある。
 延喜式とかに記載されているような、正統な神社の他にも、「なんでこんなもん祀ってるの」というようなものもあるし、縁起もなにもわからぬような神社もあれば、まあともかく的に祀っただろおまえーと言いたくなるようなわけのわからない神社もあるのだ。
 さて、そのなかに、ネットの闇で囁かれる怪しげな神社がひとつある。
 呼び名は、「あざらく神社」。
 本当の名前は別にあるようだが、そんなもの素直にネットにのせたりした日には炎上してらいことになるだろう。だから、これは呼び名なのだ。
 あざらく神社。
 呼び名の言われは、魔術の呪文として名高い「エコエコアザラク」から来ているともいうし、ふる~い漫画にちなんでいる、と言う者もある。真偽はさだかではないし、どうでもよろしい。
 ともかく、このあざらく神社には、裏手にとあるものの形をした岩があるのだ。
 とあるものというのは、要するに、サメだ。
 このサメの口の中に死んで欲しい奴の名前と生年月日を赤で書いておくと、そいつは死ぬ。そう言い伝えられている。
 ほんとかどうか、そんなことは誰も確かめていないし、確かめるってどうやるんだよ。名前を書くのか? ほんとにその相手が死にましたって掲示板にでも書くのか?
 ……やばすぎるだろう。
 だから真偽はわからない。
 しかし、今日もこの神社を訪れる者がある。
 おざなりに拝殿で手をあわせると、裏手にまわっていく。
 サメの形をした石は、確かにある。
 その口のあたりにかがみこみ、なにか書き込んだ。
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