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白い宵闇の路地  作者: まこた


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80/80

灰色の瞳

透明な褐色

浮遊している指先に嘘を見つめる

本当のことは無くなった

できそこないの、鍵盤なぞりは

青空を奉じて 腐りかけのおいしい夜空に届く。


「なけなしのおこづかいだ」

イズヤはいう。

「うん。君はお金の大事さを知っている。だいじょぶよ。」

「…うん。なんか ありがとう」


よこしまなオレンジが透過性を増し、あざやかなきれいなうすっぺらの紫を吸収していく。異物を混入された絶色は混彩の炎をたずさえる。くちずさむように 白い炎をところどころ溢して歩く…☩


「技術論なんてわからないよ。本の書き方を読んでも知識は増えない

だっておれは本を読まないから」

「自信満々に言うのはちがうね!」

そう、君の智は つまらなすぎて はしたなすぎて トレースしようもない

… したところで 荒んだハートが落ちるだけ。

「ことばどおり 一石を投じる」

「それは選挙…?」

「…消費 ひとつとっても、だよ。日々のお買い物…。」

「ふーん。妙に哲学的な表現だ」

「そんなことはないけど…。」


「たったひとつのリズムが崩れて そのさきが 変わってしまうから…。後悔前提で炎を燃やすんだ…」

「おお。それは わかりやすい メッセージね…」

「そだよ。俺の言うことは実に平凡…なのかもしれないわ…」



「おれたちの凝り性がプラスに働くなら奇跡的じゃない?」

笑って云うイズヤ。

「それは同意する」

微笑むホソミ。


「生きてるの?このさきも」

「おそらく 適当な時分 生き続けている…だろうな」

「あ。そう。」

ホソミは言葉をつぶやく、つなぐ

「それはよかった…。しばらくまだ君を見ていられる…」

挿絵(By みてみん)


触れていた 君の皮膚

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