灰色の瞳
透明な褐色
浮遊している指先に嘘を見つめる
本当のことは無くなった
できそこないの、鍵盤なぞりは
青空を奉じて 腐りかけのおいしい夜空に届く。
「なけなしのおこづかいだ」
イズヤはいう。
「うん。君はお金の大事さを知っている。だいじょぶよ。」
「…うん。なんか ありがとう」
よこしまなオレンジが透過性を増し、あざやかなきれいなうすっぺらの紫を吸収していく。異物を混入された絶色は混彩の炎をたずさえる。くちずさむように 白い炎をところどころ溢して歩く…☩
「技術論なんてわからないよ。本の書き方を読んでも知識は増えない
だっておれは本を読まないから」
「自信満々に言うのはちがうね!」
そう、君の智は つまらなすぎて はしたなすぎて トレースしようもない
… したところで 荒んだハートが落ちるだけ。
「ことばどおり 一石を投じる」
「それは選挙…?」
「…消費 ひとつとっても、だよ。日々のお買い物…。」
「ふーん。妙に哲学的な表現だ」
「そんなことはないけど…。」
「たったひとつのリズムが崩れて そのさきが 変わってしまうから…。後悔前提で炎を燃やすんだ…」
「おお。それは わかりやすい メッセージね…」
「そだよ。俺の言うことは実に平凡…なのかもしれないわ…」
「おれたちの凝り性がプラスに働くなら奇跡的じゃない?」
笑って云うイズヤ。
「それは同意する」
微笑むホソミ。
「生きてるの?このさきも」
「おそらく 適当な時分 生き続けている…だろうな」
「あ。そう。」
ホソミは言葉をつぶやく、つなぐ
「それはよかった…。しばらくまだ君を見ていられる…」
触れていた 君の皮膚




