表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/45

22話 先行合格者

こんばんは きいです

今回の話はある意味面白く、ある意味問題作になったと思います

今回は(コミュ障が何言ってんだよ!)みたいに思って読んでいただけたら、その“ある意味”がより面白く読めるんじゃないかなと思います

早速本編に行きたいんですが、今回はちゃんとあとがきも書くのでどうか最後まで読んでいただけたら嬉しいです、という報告をさせてください(もうしてますねw)

それではグダグダといつまでもくだらない話が続きそうなので、ここで切って本編に移りたいと思います

どうぞ

魅鵜瑠(みうる)、お前、月島学園に転校しろ!」

「「「は?」」」

「幻舞、確かに近くに置いとくほうが監視しやすいってのはわかるが、それはお前一人で決めれることじゃないだろ」

「もちろん、転校するかしないかを決めるのは学園長ですが、多分大丈夫ですよ」

 勇は普段、幻舞の『大丈夫』はいつもの楽観的思考と思っているが、今回のはいつもとは違い、どこか確信があるもののように思った

「わかった、でも内と外を警戒するのは、いくらお前でも一人じゃ無理なんじゃないか?」

「無理じゃありませんよ…確かに楽ではありませんが、やることは今までとさほど変わりませんしね」

「まさか、お前があの学校に入学したのって…」

「まぁ、それだけじゃないんですけどね、でも主な理由は多分想像の通りだと思います」

「き、貴様ぁ!バカにするのもいい加減にしろ!みすみす敵を逃して、しかも貴様が守りたい者の近くに置くだど…()()は転校なんてしない、早く殺せ!」

「おれ、か…随分と口が悪くなったな、魅鵜瑠」

「そんなことどうでもいいだろ!」

「まぁな、じゃあ一つ聞くが、お前は俺を殺したいんじゃなかったのか?」

「あぁ、殺したいさ!殺したいほど憎い奴だから、そんな奴に見逃されることほどの屈辱はないって言ってんだよ!」

「なるほどな、ここで俺がお前を見逃せば余計に恨みを買うことになるのか…それは面白そうだな」

「面白いだと?!おれが貴様だけを狙うなどいつ言った、もし貴様がおれを見逃したら、まずは貴様の大事なもんから殺してやるよ」

「おい幻舞、流石にこいつを月島学園に入れるのは…」

 勇の制止を完全に無視して、幻舞は魅鵜瑠との会話を続けた

「俺は特になんの心配もしてない…なぜなら、お前は俺が近くにいる限りなにもできないからな!」

「おれは柚鶫(ゆつぐ)さんから貴様についていくつか聞いてる、()()貴様は()()()貴様とは程遠いんじゃないのか?」

「まったく、余計なことを…」ボソッ

(でも、詳しいことは知らないみたいでなによりだな)

「幻舞、本来のお前ってどういうことだ?」

「…」

「なぜ黙ってるんだ?幻舞」

「そのことについては、来るときが来たら話すつもりですので、今はいいですか?」

「あぁ、俺達が強制するようなことじゃないしな」

「じゃあ魅鵜瑠、楠木 夜蛛(くすのきやく)を連れて一旦帰れ、そして荷物をまとめたらもう一回戻ってこい、明日の登校時間に間に合わなかったら、そのときは覚悟しとけよ」

「幻舞、転校手続きだけなら別にこっちでもできるが、いったいこいつをどこに泊めるつもりだ?ここなんて言わないよな?」

「さすがにここには泊めませんよ」

「だったらどこに…」

「僕ん()ですよ、そこなら監視しながら泊めれますしね」

「確かにそうだが、お前はそんなことしてて持つのか?」

「持つって、魔法力と体力から考えても、適任なのは僕しかいないでしょう」

「そうじゃなくて…」

「ん?」

「いや、なんでもない」

 勇が心配しているのは幻舞の()のことである、そのことには幻舞も気づいたが、あえて気づかぬふりをした、なぜそんなことをしたかというと、幻舞がそういう性格だから以外に言えることはない、勇もまた、そのことに気づいたがあえて気づかぬふりをした、これは勇が幻舞の意思を尊重したための行為だろう

「じゃあ、この話はこれで終わりでいいですか?」

「ああ」

「では、空羅(そら)さんと紫羽(しう)さん、ちょっと来てもらってもいいですか?お二人には僕から話したいことがありますので」

「わかった」

「うん」

 幻舞が急に話を振ったのは、さっきまで怒りで冷静さを欠いていた紫羽と、こちらは冷静さは欠かなかったものの、落ち着いているように見えて()()に対して怒りを覚えていた空羅の二人だった

 そんな二人が、なぜ夜蛛を操っていた魅鵜瑠を問い詰めなかったかというと、魅鵜瑠が幻舞と話していたからである、正確には二人は知っていたからである、幻舞が主観だけで話をする人が大の苦手であるということを、それも自分が話をしている最中に割り込まれたら、間違いなく怒りを露わにするということを…これは気を遣ったからではなく、幻舞の怒る姿を知っているからそれを避けようとしたための行いである

「じゃあ空羅、俺は先に帰るから戸締まり頼んだぞ」

「あぁ、わかった」


 ー同施設内の医務室ー


「すいませんでした」

 幻舞は、医務室に入るなり深々と頭を下げ誠心誠意謝罪した

「急にどうしたんだ?確かに君は試験官という立場だったが、これは予想外の出来事だ、だから君が謝るようなことじゃないよ」

「いえ、これは予想外の出来事なんかじゃありません、言い訳になりますが、確かにここまでのことは予想外でした、しかし何か起こることはわかった上で試験を続けました、これは全て試験官である僕の責任です、すいませんでした」

 幻舞はまた、深々と頭を下げ謝罪をした

「詳しくはわかんないけど、大まかな話はわかったわ」ペシン

「おい、紫羽」

「…あんたみたいな子供が()()の責任を負えるとでも思ってるの?調子に乗るのもいい加減にして!あんたに責任が全くないわけではないけど、あんたに試験官を任せた大人にだって、それを認めた大人にだって、あたし達親だってそうよ、みんながみんな取るべき責任は十分にあるのよ、あんたみたいな、自分しか頼れないような奴が軍にいることが不愉快でしかないわ」

 紫羽は、そう言って医務室を出て行った

「ごめんね…でも、僕も紫羽と同じだよ、もっと周りを頼ってみてもいいんじゃないかな?」

「…」

「実は、僕も紫羽も楠木 魅鵜瑠については少し勇から聞いてたんだ、だから一次試験のときの楠木 夜蛛の闘いぶりを見れば、何かが起こることは予想できた、それでも三次試験の試験官は君でいいと思ったんだ、今でも君で良かったと思ってる、僕も紫羽も」

「でも、僕が(まどか)さんと(まつり)を後回しにしたから、結果としてこんなことに…」

「それは違うと思うよ、じゃあ君は、もし君が助けた三人が怪我を負って、その三人の親に謝らなくちゃいけないときに『優先して守ったので大丈夫です』なんて言うのか?君の負うべき責任は、誰が先で誰が後だったかじゃないだろう、君はなんでその順番で助ける選択をしたのか、それぐらいの説明はする義務が君にはあると思うよ、そしてその選択が間違ってなかったなら、その点においては君を責めることはできないよ、たとえ結果がどんなに残酷なことであったとしても」

「ありがとうございます」

「それも違うよ、なんで君は娘達を後回しにする選択をしたんだ?」

「それは、僕なりにつけた魔法闘士(ストライカー)としての力量の少ない順に助けました」

「親バカに思われるかもしれないけど、そうだろうね…勇が今日の北海道の受験者は全員君の教え子って言ってたからね、君の実力は軍の誰もが一目置いてるぐらいだから、その弟子が弱いわけないもんね、つまり君は自分の弟子を()()してその選択をしたんじゃないの?」

「それは、どうでしょう…」

「確かに、自分の力量や教え方を信頼した場合にも取り得る選択だけど、その場合も自分の教えを請うた弟子を信頼することにはなるんじゃないのか?」

「信頼、ですか…」

「そう、信頼…そしてそれに応えられなかった円と祭にも責任があるかもしれない、でも、もしかしたら君の見込み違いだったのかもしれない、それは今はわからなくてもこれからずっと一緒にいれば、だんだんとわかってくるんじゃないかな、それが()()()()()()()()()()になると僕は思う、さっきは『もっと周りを頼れ』なんて言ったけど、それは君がその努力を()()()()してないからなんだ、一人でやれることには限界があるよ、今からでも遅くはないからもっとその努力をしてほしいって、僕だけじゃなくみんながそう思ってるよ」

 幻舞は、最初と比べれば間違いなく変わったと、100人中100人がそう答えるだろう、明るくなり、周りを避けたりはしなくなった、しかし、性格とは内面的なものでありながら表面的なものでもある、つまり簡単に作れてしまうのである、だから性格が変わったからと言って人が変わったとは言えない、人が変わるにはその人の根本にあるものが変わる必要がある、そしてそれは自分では決して変えることのできず、他人によってでしか変えることができない非常に厄介なものである、しかし、その第一歩を踏み出すことは当人にも可能なことで、それは相手との信頼関係を得ることである、要するに空羅が幻舞に言いたかったのは『自分を変える努力をしろ』ということである、幻舞の根本にあるものが、月島 幻舞と言う人間を形成しているものが何かはわからないが、少なくとも空羅は、幻舞が性格を変えたのは第一歩を踏み出したためであると思ったから、説教じみたことを幻舞に言ったのだろう

「「んー」」ムクッ

「さっきからなんの騒ぎ?」

 ここは医務室、幻舞達の話し声がうるさくベッドで寝ていた二人が目を覚ました、円と祭だ

「あれ、生きてたの?」

「って、おい!」ビシッ

(親が子に対して言う言葉かよ)

「では、お二人も目を覚ましたのでそろそろ解散しましょうか、戸締りは僕がしておきますので先に帰って構わないですよ、いや、まだお二人は完全じゃないので帰ってあげてください!」

「わかった、お言葉に甘えさせてもらうよ」


 ・


 ・


 ・


「ふぅ、ここで最後か…」

 そこは幻舞が軍に特別に借りている部屋、中がどうなっているのか、中で何が行われているのか、その部屋について知っているのは幻舞以外に誰一人としていない

「おい、いつまで寝てるつもりだ?」

「こんなとこで寝てるかよ!」

「あっそ…で、お前は誰の指示で動いてるんだ?」

「指示?そんなん知るかよ!」

「俺は無駄な魔力消費は避けたいんだ、できることならお前の口から聞かせてくれないか?麻呂部 不劉(まろのべぶる)

「お前の技なら知ってるぞ!確か<抜け殻の人形(パペットエンプティ)>っていうんだよな、それならお前の望み通り、俺の口から言ったことにもなるんじゃないか?」

「言っただろ、魔力の無駄遣いはしたくねぇんだ、とっとと言え…ちなみにお前もだからな、えーっと、焔 南夢(ほむらなむ)って言ったっけか?」

「ふん、バレてたのね…どうせあんた、わかってるんでしょ?」

「なにを?」

「うちらが誰の命令で動いてるのかに決まってるでしょ!」

「まぁ、だいたいはな」

「だったら、いちいちうちらに吐かせる必要もないんじゃないの?」

「だんだんと精神的に疲弊して、もう言って楽になりたいっていうときの顔を見るのがたまんなくてね!」

「っ!?ず、随分と悪趣味ね」

「冗談に決まってるだろ」

「とても、冗談言っててるような感じじゃなかったんだけどね」

「まぁいい、とにかく早く言ってくれねぇか?」

「言わねぇよ、拷問でもなんでも好きにすればいいだろ!」

「はぁ、じゃあ明日また来るか…今日の晩飯と明日の朝飯は冷蔵庫入れとくから、二人で食えよ、じゃあな」

「あ、そうだ、言い忘れてたが、お前達と魅鵜瑠合格だから」

「「え!?」」


読んでいただきありがとうございます

今回の話はなんか幻舞くんが怪しい行動をとっていましたね、あれが暗躍というやつでしょうか

それで本編の補足ですが、毎回、日本軍特別入隊試験は最終決定権を誰かに一任します、それが今回は幻舞君だったので、魅鵜瑠達の合否を勝手に決めることができました

ちなみに、千鹿達の合否は後々の話を楽しみにしててください

さて、今回のこの作品について説明するコーナーですが、ちゃんと書きますよw(『ちゃんとって、当たり前だろ!』と言いたい気持ちは抑えてください、お願いします)

くだらないこと言ってないで早く行きましょう、今回は、三つ子の常盤(ときわ)三姉妹について触れていきたいと思います


まずは常盤 華和(はな)ちゃん

固有魔法:なし

魔法属性:水属性

得意魔法系統:加速系、拘束系

親族:一族序列こそ“中位一族”と高くないが、岩手県の名家の一つ

補足:常盤三姉妹も鉢宮姉妹同様コンビネーションがすごいが、鉢宮姉妹とは違い三人全員の攻撃が魅力

三つ子の中でも末っ子で甘えん坊タイプ


次は次女の涼和(すずな)ちゃん

固有魔法:なし

魔法属性:水属性

得意魔法系統:加速系、変化系

親族:上に同じ

補足:三つ子の真ん中で熱血タイプ


最後に潤和(じゅんな)ちゃん

固有魔法:なし

魔法属性:水属性

得意魔法系統:加速系、幻覚系

親族:上に同じ

補足:長女で落ち着きのある淑女タイプ


こんな感じです、鉢宮姉妹に続き兄弟、姉妹のコンビネーション、それも三つ子ですからどれだけ息のあった連携がみれるのか、想像するだけでも楽しみです、いつになるかはわかりませんが、この三つ子の戦闘シーンも楽しみにしていただけたらとても嬉しく思います(同士ということでw)

ダラダラと失礼しました、今回の説明はこれで終わりです

最後に、読んでいただきありがとうございます

これからも応援よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ