第19話 証拠音声の書き起こし
福岡県警捜査一課 特殊捜査班
警察官連続失踪事件 捜査資料
音声記録文字起こし
作成日:2024年6月5日
作成者:捜査一課 山田 隆二
機密区分:極秘
備考:
この資料は、失踪した警察官たちが残した音声記録を文字起こししたものである。一部の音声は、ノイズや雑音がひどく、判読不能な箇所がある。精神的に不安定になる可能性があるため、閲覧には注意を要する。
音声記録1:警察無線
記録日時:2024年5月25日23:23
記録者:県警本部████巡査部長(A巡査部長)
場所:福岡市██区の路上(アパート「黄泉館」付近)
A:「こちら██、現在地は██区██町。異常事態発生、応援を要請する」
A:「何かが……何かがいる!」
本部:「██、落ち着いて状況を報告しろ!」
A:「……説明できない。とにかくヤバい」
A:「助けてくれ! あれは人間じゃない……!」
A:「カミサマ……カミサマが……」
(無線が途絶える)
音声記録2:ボイスレコーダー
記録日時:2024年5月26日15:15
記録者:失踪した████警部(B警部)
場所:██村の公民館周辺(と思われる場所)
B:「これより██村住民への聞き込み調査を開始する」
B:「……しかし、村人たちは一様に口が重い」
B:「何か知っているはずだ……」
(村人たちの話し声)
村人A:「あんたには関係なかでしょが」
村人B:「よそもんは、はよ帰りんしゃい!」
B:「……何を隠してるんですか?」
(村人たちが沈黙)
B:「……これは警察の捜査です。協力していただきたい」
(突然、村人たちが歌い始める)
村人たち:「カミサマ、カミサマ、コチラ……」(音声が乱れて不明瞭)
B:「何だ、この歌は……?」
B:「う゛っ゙、吐き気が……ゔぼあ゙あ゙ぁ゙っ!?」
(録音停止)
音声記録3:スマートフォンの録音アプリ
記録日時:2024年5月27日01:01
記録者:████警部補(C警部補)
場所:自宅(と思われる場所)
C:「この録音は遺言になるかもしれない……」
C:「おそらくもうダメだ……逃げられない」
C:「あいつは、どこにでも現れる」
C:「カミサマに見つかった」
C:「コトリバコ……言霊」
(物音)
C:「くそっ! 誰だ!? そこにいるのは誰だ!?」
C:「だれも……いない?」
(何かが割れる音)
C:「う゛ああああああっ!」
(録音停止)
所感:
これらの音声記録は、警察官失踪事件の真相を解明する上で、重要な手がかりとなる可能性がある。
現在、専門家による分析を進めている。
A巡査部長、B警部において、なぜ単独行動を取っていたのか不明。
音声記録3におけるC警部補の音声は、彼が何らかの超常現象に遭った可能性を示唆している。
引き続き、慎重に捜査を進める必要がある。
日付:2024年6月6日
記録媒体:
警察無線(本部録音)
ボイスレコーダー(ゴミ収集作業員が取得物として届け出)
破壊されたスマートフォン(クラウドよりダウンロード)




