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天使の笑顔


グイグイと引っ張られて案内された部屋は応接室であった。


「着いたよ。座ってね!」

エリーゼはシオンに言われるがままに座ることにした。


「シオン様…。エリーゼ様をそんなに引っ張らないであげてくださいませ。」

シオンに困り顔でそう言った執事はその後、エリーゼに謝ってきた。


「気にしないで。」

謝る執事に苦笑いしながらエリーゼは答えた。


(こんな可愛らしい子に引っ張られるなら、むしろ本望よ。…現実の姿だったら、私が誘拐犯で捕まるわね…。)


執事が直ぐに紅茶とお菓子を用意してくれた。


「引っ張ってごめんなさい。僕ね、身体があんまり強くないから、遠くへ行けないんだ。だから遊びに来てくれるのが嬉しくて…。」

執事に注意されたシオンはしょんぼりとした顔をしながら謝ってくる。


「大丈夫よ。」

そう言いながらエリーゼが微笑むと、シオンの表情がぱぁっと明るくなる。


「やった!ねぇねぇ、今日は僕と遊ぼう!」

可愛らしい男の子にキラキラした目で言われてしまったら、断る理由などなかった。


エリーゼはワーズティア家で、日が暮れるまでシオンと遊んだ。


ぬいぐるみで遊んだり、パズルをしたりなど可愛らしい遊びを2人で楽しんだのだった。


「夕日も沈んできたし、そろそろ帰るわね。」

エリーゼがそう言うと、シオンが袖を引っ張りながら尋ねる。


「また来てくれる?」

エリーゼの方が身長が高いため、必然的に上目遣いになるシオン。


(か…可愛すぎる…!!)


「もちろんよ!また遊びましょう。」

断るわけがない。エリーゼは攻略キャラはシオンにしようと心に決めた。


(あ、そうだ!忘れてたわ…!)

帰り際、エリーゼはシオンを見ながらステータス表示コマンドをひらいた。


そして、好感度メーターを確認する


「…えっ。イメアと同じ…?」


表示された好感度メーターには、イメアと同様に大きく「?」が表示されていた。


「エリーゼちゃんどうしたの?」

急に固まったエリーゼを心配そうに覗き込むシオン。



「…大丈夫よ。またね!」

エリーゼは動揺を隠すように、そそくさとシオンに挨拶を終え、家へと帰宅した。


(このハテナマークは何なの…?でも、シオンは私のこと気に入ってくれたみたいだし、好感度は上昇してるはず。それにあの顔面スペック的にも、攻略キャラ確定だと思うんだけどなぁ。)


シオンの好感度も「?」マークで表示されていたことにエリーゼは困惑していた。



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