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超チートで超お人好しな幼馴染二人のせいで異世界でも面倒事に巻き込まれる?!  作者: 巌参
3章 地香砕く!地香潰す!地香滾る!地香荒ぶる!地香激おこプンプン丸の助!優フラグ回収!優またトラブル連れてくる!俺………もう鬱になるってぇ!!!
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8話 残された馬鹿。蠢く闇。

約1週間ぶりです。

チカチカする地香サイド主体の始まり始まり。

ヤッホー…私、地香だよぉ。

………今日は、元気がそれほどデテナイおぉ。

………何故、テンションがいつもと違うか?だってぇ~?


それはねぇ。



「廻のバカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァォ!!!!!」



勝手に出ていっちゃったのよ!私達に、何も!言わずにだよ!もうっテンションがおかしくなりそぅぅぅ!


「止めようよ地香。近所迷惑だよ。地香の声って普通にハイになった時には拡声器並にうるさいから…」


「でもでもでもっ!廻ったら何っっも言わずに出ていっちゃうとか…これで何度目なのよぉぉぉ!!!」


「確かに…もう数え切れない程出ていっちゃうけど…」


(((過去に何度もあったのかよ…)))


そんな彼らの心の声を私は知らずに喉が枯れるまで叫び続けた。今回は男性陣には出番と言えるものが無く女性陣が美味しい所を殆んど纏めて貰う結果になるけど…


こう何度も何も言わずに出ていくのは慣れてはいるけど、余りいい気分にならないんだよ。


「やっぱり…師匠はこの件に関わりたくないから、トンズラこいたんでしょうか?」


「きっとそうだよ」


「即答っすか!?」


恐らく廻自身でもエイリュフォンについて調べ回ってたんだと思う。その過程でとんでもない事も入手しちゃったんだろう。それで、今回はシャレ無しに関わりたくないから私達が寝ている隙に逃げ出したんだろう。


足取りは…勿論追えない。


「廻の馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!!!」


「廻のアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ!!!!」


私達は、有らん限りの声で廻への罵声を吐いた。それが…近所迷惑なのを知っても尚。


『幾ら叫んだ所で、どうなると言うのだ?』


(こうしないと…ストレスで気が狂うの…)


私の中に宿っている龍の魂が、私の事を労って声を掛けてきた。余り自分から声を掛けないのに…


(私達は、今まで馬鹿やって考え無しに困ってる人を助けては何かトラブルに巻き込まれて…それに巻き込まれる形で廻も居て、最終的に廻が私達のケツを持って後始末をするの繰り返しなの…)


『何とも珍妙な因果かの…』


あれから…何も変わってないと思う。

今でも、私のただ一時の感情に突き動かされて彼女の姉を救う為に()()()()()()私達が体張ってでしゃばりに行くのだから。


そんな事の繰り返しが嫌で、廻は途中でトンズラこいてたっけ。その行為事態を私達は認めないが、止める権利なんて私達には無い。


「ねぇ優」


「なんだい地香?」


「廻に見せ付けるチャンスよこれは!」


「まぁ…そう言う考えもあるか」


今回は、私達だけでも自分の不始末を付けられると廻に見せ付けられるいい機会だと思う。まぁ廻本人が直接見る訳じゃないけど、証人さえ居れば廻だって信じる筈だ。


「お~いっ!チッカリン♪」


「おぉ!エメルナちゃん!」


そう考えてる最中に、以前廻の紹介で意気投合した心の友でもあり頼れる仲間的存在のエメルナちゃんと人間に化けれる龍のフレシアスさんがやって来た。因みにフレシアスさんは愛称のフゥ~ちゃんと呼んだら顔を赤くして怒るんだ。いつもクールなお姉さんなのにそこら辺のギャップが強くてついついエイリュフォンちゃんと一緒にやってしまうの。


廻から、彼女達の事情は余す事無く全て聞いた。馬鹿な私達でも分かる程に。彼女達も反省しているしあっち側の都合もあるみたい。それに…廻から聞いた話だと、度々カルラ村に使役したモンスターをコッソリと送っては、村に近づく野良のモンスターを駆除したりと彼女なりの罪滅ぼしをしているのを聞いて過去の遺恨は忘れて仲良くなりたいと心の底から思ったんだ。


確かに最初はあんまり仲良くなれなかったけど、そんなの日を重ねる毎にエメルナちゃんの事を知ってから心の友って呼べるレベルになってるの。


「えぇ!?メグル、ドロンしちゃったの?ひっどぉ~いっ!そりゃ~男性の侵入とか頑なに嫌うし、男を酷使した挙げ句に不要な奴はドンドン去勢やらして棄てちゃう男にとっては地獄な国だって聞いたら無理もないけど…」


『本来ならさっさと私が追跡してあの男をブレスで滅する所なのですが…流石に自分の痕跡を残す様なヘマをする男ではありませんし…』


「そうよねぇ~~~でもっ!それでも、私達がやる事は以前変わりなくよ!」


そう。これから私達はニエンティのお姉ちゃんと国を救ってやるんだ。出発の準備と手筈は何とか整えてる。皆がいるから大丈夫だよ。


現在の私達と一緒に来てくれる同行者は2グループに分かれる。まずはエイリュフォンへと入国する女子グループ。そのメンバーには私とネリア、サーナにユレーナ、エメルナちゃんにフレシアスさん、そしてニエンティの7人。そしてエイリュフォンまでの同行する男子グループ。優とアルトの2人。


ネリアちゃんはエイリュフォンに入国する理由造りの材料を入手してくれた。


「アソコにいる優秀な魔術師の能力は、どの国でも重宝されるモノばかり。魔術師学校ってもあるし魔術には力を注いでいるの。そこで、私の仲間であり魔術師として優秀な才能を持つユレーナを戦力強化と言う理由で入学させる為にその手続きと言う名目でエイリュフォンに入国するわ」


「やだねぇ~ネリア。私はそんな…」


「ナニ言ってるのよ!火・水・風・土の四属性適正持ち。しかもどれも中級まで、それでC級魔力量って言うかなりの量の上に!まだまだ成長途中って言われてるじゃない!」


そう、ユレーナさんって仮にも勇者パーティーのメンバーに置かれているだけあって家は優秀な魔術師の家系だとか。それで幼少から魔術師としての才能を開花。しかもネリアちゃんが言ってくれたユレーナさんのステータスだけど、四属性も適正持ちは百万人に一人の確率だとか…更に固有能力は本人の実力が上がっていくと稀に固有能力が進化する事があると言う。


だからユレーナさんが更に実力を付ければ四属性の上級まで適正が上がるかも知れない、その可能性大な女性なのだ。


「後は…グランティーアとの和平を持ち掛けてみるつもり。難しいだろうけど…それで、サーナとユレーナ以外の貴女達には国境警備に駆り出されて連れてこれない《薔薇ローズ戦姫レディ》の代わりに私の護衛役になって貰いたいの」


「確か…シャーロットさんだっけ?付いていけなくて悔しそうな顔してたから何だか複雑だなぁ~」


私やニエンティちゃん達は、正体を隠してネリアちゃん専属の護衛として一緒に入国する事にする。その方が都合がいいんだとか。


優とアルトには、エイリュフォンまでの道のりは長いしまだ策戦を練る必要があるそれまで馬車の護衛を頼む事にした。エイリュフォンまでの道中は、何かと危険な事が多いと言うし私達も力を万が一の為に温存しないといけないから。


「道中はユウ君としっかりお守りします!」


「ウンッ!これ位しか、僕達男子グループは手伝えないから…皆を無事にエイリュフォンに連れていくね」


「あぁぁぁあぁぁ!?ユウシャマァァァ!!!」


ネリアが感激の余り泣いていらっしゃる。

エイリュフォンに着いたら国外近くにある森で待っててくれる。もしヘマしてもスムーズに逃げ帰る為に置いておく為でもある。


「さぁ…後は会って話すだけだね!」


私達は各々決意を固め、いざエイリュフォンへ!



            ☆



エイリュフォン王国内。

王座の間にて…


幻想的で自然豊かで鮮やかな緑が周りの背景を占めるこの王座のの間で豪華な王座に鎮座する1人の女が居た。


その女は静かに座り冷たく冷酷な目で、床に這って膝まずいている酷く顔色の優れない男達を見下ろしていた。


「でぇ…何があったのだ?分かる範囲で構わない。話せ」


「へっ…へいっ!」


男達の内のリーダー格が、顔面蒼白で歯をガタガタさせオドオドした様子で話し始める。


「あっしらが、女帝様の命令通りに妹様を連れ戻そうと奔走し確か【リーネシア大陸】のグランティーア王国の国境付近で妹様を見つけ捕まえる事に成功したんですが…」


「それで?」


「チカとか言う女の冒険者に邪魔されたんです!」


女帝と呼ばれた女は眉を潜めた。


「ほぉ…続けろ」


「国の名前使って脅しても全然せっちゃらな顔しやがるし、変な魔法も使ってきてあっしら宙を浮かされたんですよ!」


「体を宙に浮かせる…か。地属性系統の重力操作魔法の類いか…我が国の地属性の適正を持つ魔術師でも、1人しか扱えない高難易度の魔法と聞いていたが、よもやまだ他国にその様な実力者がおったとは…」


「じょ、女帝様?」


「それで、その女に手も足も出せずに圧倒され仕舞いには貴様ら全員纏めてこの国までその女の手によって投げ飛ばされて帰ってきたと…そう言う訳だな?」


「へっ、へいっ!そうでございやす!」


思わぬ収穫だとばかりに、女帝は口元を歪ませて笑った。そのチカと言う冒険者に興味を寄せたのであろう。だが、彼女は顔を元に戻し男達に視線を向け、冷たく言い放つ。


「聞く事は全て聞いた。貴様らはもう()()()()。衛兵!奴らを〈奈落〉へ案内してやれ」


「「「はっ!!!」」」


「えっ!イヤ!?嫌だぁぁぁぁ!!!た、助けてくれ!頼む!地下で労働でも何でも続けますからぁぁぉぁぁぁぁぁ!!!嫌だァァァ!!!」


「貴様らは私が与えてやった勅命を果たせなかった。こんなゴミは処分するのが道理。二度目など、ある訳がなかろう」


彼らが連れていかれる〈奈落〉とは、地下にある鉱山よりも下にある最下層に位置する場所の事を指す。そこには大きな穴がぽっかりと空いて底が見えない事から奈落の底と称され〈奈落〉と略称される様になった。


その〈奈落〉に落とされたが最後。正しく奈落の底に落ち果ては地獄へ行き着く近道なのではないかと噂される程だ。


「さて、私は部屋に戻るとするか…」


女帝はその〈奈落〉へ落ちる哀れな男達に一瞥もくれずに王座の間から立ち去った。



            ☆



エイリュフォン国内。

女帝の部屋にて…


女帝は、大きなベッドに横たわり深いため息を漏らす。


「妹よ…これも全て国の為、お前の為なんだ。早く…連れ戻さねば…」


女帝は…いやナーフェルは、何かの呪文を唱えた。長々と続く呪文の詠唱が終わった時にベッドの隣に魔方陣が展開されそこから黒い霧が溢れ出てきた。そして、そこから…


『オイオイオイオイオイッ!大事な大事な俺様の()()()()()をみすみす連れ戻せなかった癖に俺様を呼び出すとか、どういう了見だぁ?』


異形の何かが姿を表した。だがその姿は周りに黒い霧が覆われていて全貌をしる事が出来ない。


「だが、情報は掴んだ。女冒険者のチカとか言う奴が妹と共にいる。ソイツの居場所をお前の力で探せないか?」


『成る程…俺様の得意分野だなぁ!丁度お前が〈奈落〉に送った男どもの記憶から顔とか声も割り出せた。後は〈奈落〉に貯まった男の死骸から使い魔ある程度産み出せれば【リーネシア大陸】だっけ?ソコに送り込めば楽勝だな!』


「早急な頼む!」


『ケヒッ!俺様の()()()()()の為だ!安いモンよっ!』


そう言い残し魔方陣に吸い込まれて黒い霧と共に消えて行った。


「これで…よいのだ。よい…のだ」


彼女は自分に言い聞かせるかの様に1人呟いた。

次回!


遂についたぜ!エイリュフォン。

グランティーアよりも強大な国家の軍事力。

広大な領土。それらに圧倒されながらも、彼女達は女帝合間見えん!

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