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桟橋

彼女はエール武具店を後にすると何も言わずに歩き始めてしまった。

なるべく人混みを避け、人の少ない裏路地を通り、

たまに露店に顔を出すと何かを買って、

何分歩いただろう、相当な時間歩いた。

するといきなり、裏路地から抜けた、そこにはいかにも港町らしい、舗装された小さな桟橋へと抜けた、二人以外誰もいない。


見渡す限りの海はとても広かった、

その風景に見とれていると彼女は突然こっちに振り向いた。

彼女の顔は武具店で見た時のように真っ赤に染まっていた、

「やっと、ついたな、港町プーカだ」

彼女はいきなり話し始めた。

「お前と会ってから、ここに来るまで凄く早く感じたよ、そう、楽しかったんだ、凄くだ…」

彼女は喋るのをやめない。

俺もです、俺もニールさんと居て楽しかったです。

そう呟くと

「そうか…それは本当に良かった、これでやっと恩返しが出来たってものだ……本当にあの時は助かったよ…」

彼女の言葉はだんだん詰まって来る

「だが、私は次の任務に行かなければならない、あと1時間もしないうちに船に乗らなければならないんだ……」

彼女は俺に背を向ける

「お前にもやらなければならないことがあるだろう、だからその装備は私からのプレゼントだ、お金に困ったら売ってくれればいい、きっと足しくらいにはなるだろう…」

桟橋から見える海は太陽の光を乱反射してキラキラと光り続ける。

もしかしたらそう見えるのは海だけのせいではないのかもしれないのだが。


彼女は歩き始めて呟いた、

「じゃあ…私はそろそろ行かなければな……」

彼女のその言葉を言い切る前に俺は叫んで居た

『俺も…俺も連れて行って下さい!』

彼女は歩くのをやめると

「私といるとつまらんぞ…」

『そんなことないです、ニールさんに着いて行きたいんです』

すると彼女はこっちを振り向いた。


「どうなっても知らないぞ、バカ……」

彼女の顔はいつまで経っても赤く染まったままで、だけど、俺はその時の笑顔を一生忘れることはないだろう。

読んでいただきありがとうございます!第一部完結です。

気に入ったら是非、ブックマーク、評価お願いします!

まだまだ続きます!


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