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街道に朝日が昇り、木々や草花、そして小さなシュラフにも光が差し込んできた。

昨夜はよく寝れたようで身体も軽く感じる。

隣を見ると端正に畳まれたシュラフが一つあった

辺りを見渡して見るとどこにもいないが、声が聞こえてくる。

その声のする方へ歩いて行くと、見覚えのある群青のロングコートを纏った彼女が剣を振っていた。


彼女の剣戟は、いつ見ても可憐で力強く、無駄のない剣の動きと白の刀身をもつその剣の残像は見たものを引き込むほどのものだった。

そして彼女は、一つ息をつくと、詠唱を始める。

すると緑の魔法陣が三重に現れその魔法陣の中心から竜巻が発生し始める、次第に大きさを増す竜巻は木の高さまで大きくなったところで静かに四散した。

ここで大きく息を吐き

彼女は持っていた白の刀身の剣をこちらも白の鞘に収めた、そして鞘を額にあて、幾ばくか過ぎると時空間魔法でしまっていた。


すごいですね。

俺は話しかけると、彼女は顔を真っ赤にして、

「み、見ていたのか…つまらないものを見せてしまったな、すまなかった…」と呟いた、

「そんなことないですよ」

そう返すと、

彼女はこちらを向くこともなく、にそそくさとその場から早足で行ってしまった。




朝食を済ました二人は残りの道を歩き始めた


次の街まで単純に計算すれば5時間も歩けば着いてしまう距離だ。

二人は言葉を発さず歩いて行く、

太陽の光が街道を照らし続けていて、お散歩日和な天気だ、しかもモンスターは何故か全く出てこない。

いつもなら、はしゃいで、いきなり走り始めたりするのだろうが今はそんな気分にはなれなかった。

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