狭間の出来事
魔道師認定試験は大きく午前の部と午後の部に分かれている。午前の部は参加者にとってはウォーミングアップ的存在で、大体が午後の部へ比重を重く置く。
そんな俺も、午前の部はあまり魔力を使わないように心がけた。
観客も盛り上がるのも午後の部でやはり、その見た目の迫力は凄いものらしい
午後の部が始まるまであと2時間ほどあるので入場の時にもらった資料に目を通すことにした。
午後の部は最大魔力計測。一番得意な魔法をとにかく強く放つだけ、と言う簡単なお仕事らしい。
魔法は威力を出すよりも、正確さを出すほうが圧倒的に難しいので、午後の部は余裕だと高をくくっていた。
そんな高をくくっていた俺に聞き覚えのある声で話しかけてきた
「フォレン、午前中は凄かったじゃん」
振り向くと、そこにはさっきまで評議員席に座っていたエールが立っていた。
「ほら、これ、フォレン宛に、評議員から」
と言うと小さな封筒を差し出した
「なんですか、これ」
俺は尋ねると
「ふふふっ、それは空けてからのお楽しみ」
そう言うと、すぐさま背を向けてどこかへ歩き始めていた
俺はその後姿に見とれながらも意識して手紙のほうへと集中した。
そして空けてみるとそこには
「フォレン殿、貴殿に午後の部Bクラスの出場を命ず。 以上」
と書かれていた。
一瞬何のことなのか分からなかったが、頭の回転が戻って来るうちに理解してきた、これってもしかして...
「えええっ」
その声はコロシアムの端まで聞こえたらしい。
新作投稿遅くなってごめんなさい
これからは(たぶん)ちゃんとやるので、ぜひブックマーク、評価等よろしくお願いします!




