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クリスマス

クリスマスです

「待たせたな、すまない」

いつもは群青のコートを着ている彼女は今日は白いオーバーコートを着て、ゆったりとしたシルエットの服装をしていた

「いいえ、大丈夫ですよ、それより、今日の服装似合ってますね」

「そうか?やはり悩んだ甲斐があったかな、しかし、それを言ったらフォレンだって珍しい格好をしているな」

「えっ、変ですか?」

焦って聞き返すと

「そうとは言ってないだろう、似合ってるよ」

「よかった」

と肩をなで下ろすと

「さて、じゃあ行くか」

と二人で歩き始めた


「どこ行きます?」

「私はどこでもいいが、フォレンは行きたい所はあるのか?」

「じゃあ、新しくできたアイテムショップ行って見たいです」

この辺りはイブの時に調査済みだったのですんなり答えられた

「じゃあ、そこに行って見るか」

と、それから裏路地10分ほど歩いたアイテムショップはメインストリートから少し離れた所にあるからかあまり人はいなかった

「ほう、このアイテム、見たことないな…」

とニールさんも満足なようだった

かく言う自分も見たことのないアイテムが多くあったので満足していたらしく、気付いたら2時間ほど経っていた

「あのアイテムショップは楽しかったですね」

とニールさんに聞くと

「そうだな、面白かったな」

と満足していたので、とりあえず第一段階はクリアしたらしかった




それから適当に店を何件か見ると空は夕焼けに染まっていた

「なぁ、フォレン、ちょっと行きたいところがあるんだが…」

「いいですよ、どこ行くんですか?」

「まぁ、少しな…」

と、彼女は呟くと歩き始めて、15分くらい歩いて着いた場所は、小さないかにも港町らしい桟橋のある場所だった

「ここって…」

「あぁ、そうだ、私にとって思い出の場所だよ」

「俺にとっても思い出の場所ですよ…チケット買うために走ったこととか」

そう言いながら腰をかける

「そんなこともあったな、懐かしいな」

「もうあれから二ヶ月も経ってるんですね」

「あの時、お前が着いてきてくれて嬉しかったよ、フォレン」

「御礼を言うのはこっちのほうですよ…」

「ふふっ、お前は変わらないな」

「ニールさん、受け取ってください、ほんの気持ちなんで」

そう言うと小さな紙袋を差し出す

「あ、あぁ、ありがとう」

と紙袋を渡すと、ニールさんは開け始めた

「ネックレスか、ふふっいい出来だな」

「いやいや、まだまだですよ」

「それに、お前の気持ちがよく分かる、着けてもいいか?」

「はい!是非」

「ふふっ、やっぱりいい出来だ、ありがとう」

それから彼女の首にそのネックレスがかかっていない日はなかった




その後ニールと別れた後にエール武具店に訪れた

「いらっしゃいっ! ってなんだフォレンか、どうだった?」

「エールさんのおかげで全部上手く行きましたよ!ありがとうございます」

「まぁ、これが人生経験の差かな、褒めて!」

「本当助かりました、ありがとうございます!」

「まぁね!」

そして、俺はまたさっきと少しモチーフの違う紙袋を手渡した

「御礼です、受け取ってください」

「えっ、どうしたの?これ」

「昨日、いろいろ付き合ってもらった御礼です」

と、彼女に紙袋を渡した

「嬉しい、ありがとう、開けてもいい?」

「はい、是非」

彼女が紙袋を開けると中にはプラチナチェーンのブレスレットが入っていた

「これってもしかして、プラチナ?」

「はい、ちょっとの気持ちです」

「ちょっとの値段じゃないよ、大丈夫なの?」

実際、プラチナチェーンは東領では貴重品でなかなか目にかかれないのだが、新しく出来たアイテムショップで見かけた時からこれしかないと思っていた

「大丈夫です。気持ちですから」

「そっか、じゃあ、ついでにもう一個お願いしていい?」

「いいですよ、なんですか?」

「私にメリークリスマスって言って…」

「しょうがないですね…」


”メリークリスマス、エール”

クリスマスですね。

やはりぼっちでした。


とりあえず皆様、メリークリスマス

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