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東領魔導師認定会 午前中 その2
遥か18メートル先には魔法用の案山子が一体。
魔法においてイメージは命、外れるイメージを持てば当たることはない。
一応師匠である群青のコートを纏った彼女の言葉を思い出しつつも集中力を高め、右の手のひらを突き出す
「火の妖精よ、汝、我に力を貸し給え」
すると突き出した右の手のひらから拳二つ分ほどの大きさの綺麗な火の玉が案山子に向かって飛んでいくと火の玉は案山子のちょうど真ん中にあたり、小さな爆発を起こした。
評議員の席の方からは称賛の声が聞こえてきた
そして、出た点数は86点。
実際、この数字が良いのか悪いのかはよくわからなかったが、舞台袖にいるニールさんは満面の笑みだし、評議員の席にいたエールさんもだいぶ満足そうな顔をしていたのでそれなりに良い点数だったのだろう。
高鳴る心を落ち着かせて控え室まで戻っても実感はなかった
「初めてで86点なんて凄いじゃないか!」
ニールの声が聞こえてくる
「そんなに凄いんですか?」
「何言ってるんだ、86なんてノーランクじゃ出た事ないぞ!」
その言葉は何かを吹っ切ったように心に響いた。
そして、今まで感じたことのない実感が湧いてきたのだった
「次は私の番だな」そう言うと、群青コートの彼女は歩いて行った。
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