特訓
気づくと朝日が部屋を包み込んでいた、今日も外から最強剣士の声が聞こえてくる、
普段着を着てベッドから降りるといつもより身体が軽くかんじた、
そのまま外に出ると家の前の広く開けた場所で彼女は打ち込みをしていた、
「ニールさん、おはようございます!」
いつもより二割り増し明るい声で言うと
「あぁ、おはよう」
といつも通りの声だった、
「俺もご一緒してもいいですか?」
そう聞くと、
「ちゃんと装備を整えてきたら少し面倒見てやろう」
と言われたので着替えてくることにした、
着替えて、帰ってくるとニールさんは二本の木刀を持っていた、
そのうち一本をこっちに向かって投げると、投げた木刀は足元の地面に刺さった、
「やはり、お前には実戦形式がいいだろう、さぁ、魔法でも剣技でもなんでも使うがいい」
と言うと彼女は持っていたもう一本の木刀を片手で構えた、
片手で持っているのにも関わらず隙が見えない、洗練された構えだった、
「うん、まだまだだな」
ニールさんはどこか嬉しそうな顔だった、
それもそうだろう、火の魔法を使っても同じ威力の魔法で打ち消され、突っ込んで行っても軽くあしらわれるだけだった、
「今日はここまでだな」と彼女は言うと家の中へと入って行ってしまった
仕方ないので、朝食でも作ることにしよう、
ニールさんに唯一勝てる部分だななんて思うと、先程の戦いとは裏腹にどこか誇らしい気分になれた




