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果てしの無い恋  作者: 鈴木幻山
10/23

〜〜〜はてこい〜〜〜 終わる恋の始まり

第十話

 この週末は、会社の接待だとレイコから連絡があった。ならば、いつものとおりシャドウで飲もう。今日も飲むのはブラントン、BGMは「Wesウエス Montgomeryモンゴメリー」、タイトルは「Jinglesジングルス」、あのMr. Walkerの原曲だ。そして早速常連客達に絡まれる…


「おい、ショウちゃん、この間の夜はお楽しみだったな、でも今夜は寂しそうだぞ!?(笑)」

「そんなんじゃないですよ! 何もしてません、送っただけです!」


 本当の事実を言うと、何か全てだいなしになる気がして、誤魔化した。そして翌日彼女がやって来た。コートを脱ぐと、ニットのタートルネックとフワフワしたショートパンツ、絶対領域が決め手な厚手のオーバーニーソックス。カチャカチャと台所を片付けているのを見ると、後ろから抱きつきたくなる。が、ちょっと大きめな荷物を開き始めた。


「親戚から、お鍋セットを送って貰ったのよ。でも独りじゃ食べきれないし。」

「おお、いいね、作るの手伝うよ!」

「邪魔だからワインでも飲んでて。」


 何処となくレイコが不機嫌そうに見える。初めて食べる秋田の「きりたんぽ」は、比内地鶏ひないじどりのスープが効いていて、とても美味い。だけど…


「あのねショウさん、誰か来たでしょ?」

「え!? 会社の人に送って貰っただけだよ。」

「食器の感じとか微妙に違うのよ。匂いもね。」


 降参するしか無い。きっと、レイコには誤魔化しが効かない。事実をしっかりと説明した。


「それを信じろと言うの!?(笑)」

「ホントだから。ボクが好きなのはレイコだけだし、あの… ボクと付き合って貰えないかな?」


 早急だった、勢いで言ってしまった。しかしレイコの答えは意外だった。


「いいですよ、但し終了日を決めたいわ。そうね、年内一杯までにしましょう!」


 あっけに取られていると、続けて言う。


「だってね、男の人って飽きるじゃない? 段々マンネリ化して目移りして浮気とか、最悪なのは二股とか… なら最初から決めておけばいいと思うの。」

「でも… そんなの…」


 付き合い始めて結婚でもする気がなければ、間違いなく結末は別れ。突然その時が訪れた時の圧倒的な喪失感は、ボクも何度か味わっている。ならばいっそ後腐れ無く、キレイにお別れしたほうがいいと。でもボクはレイコとなら何時まででもいいのに…。

続く

※公式ブログにて、エピソードについて綴っております。ネタにまつわるお話や、BGM等、ソチラと併せて1つの作品になるかもしれません。「作者マイページ」からどうぞ^^♪

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