別れ……たくない!
「お二方、喧嘩はお辞めください。蒼生様、竜の森に行きましょう。おばばがお待ちです。双子のもう一方がいらっしゃらないのは、既に病に倒れたとお見受け致します。竜の森には病を治す為のソートが、生えております。ソートアイラッシュ王国の中では唯一です。我の背中にお乗りください。すぐについて見せましょう」
私は黒藍を助ける為に群青竜の背中に乗った。仔雷は渋って居たものの群青竜の背中に乗った。赤刃も素直に群青竜の背中に乗った。
そして…………
「ようこそ、竜と書の痣を持たれしお嬢さん。群青竜、お役目ありがとうございます。ただし、休むのは少し待っていただきます。双子のお嬢さんがいらっしゃらないからの。ふぉっふぉっふぉ」
「ソートは何処ですか?」
「まぁまぁ、焦るでない。痣が導いてくれる。お嬢さん、お主は既に知っておるよ。ソートの場所を」
「…………っ!」
確かに私はそれらしき場所を知っている。痣が教えてくれている。果たして、そこにはソートが生えていた。
「赤刃、ソートを持って黒藍のところにいって。群青竜、頼みます」
「……お姉様、お待たせ致しました。私の為に危険な任務を遂行していただきありがとう存じます」
「黒藍、私は竜に導かれてしまったようです。私は皇位継承を放棄致します。これからのアランセント王国を頼みます。仔雷、赤刃。黒藍を頼みます。」
「しかし…………」
「仔雷、今はその時じゃないの。行きなさい。振り返ってはいけないよ」
振り返らない黒藍たちに少し涙した。
次回、最終話です。ありがとうございました。




