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いつの日にも竜は  作者: 羅季
2章
25/31

別れ

直後的な描写はないはずですが人が死にます。苦手な人は避けて。

  やはり、そんなことだとは思っていた。でも、面と向かってマリアに言われたことによって、ある程度の決意はできた。


「マリア、国王の子を匿っていたことをどう考える。ジェイソンの将来をどう考える」

 たぶんマリアはジェイソンの将来のことを考えていないわけではないのだろう。……たぶんだが。

「恐れながら、国王様はジェイソンのことを認知されていらっしゃいます。ジェイソンは10歳 になったのちにお城に上がり、わたくしは自害するつもりでした」

「っ……母ちゃん!?」

「ジェイソンの年齢からいってもあと3年は一緒に暮らせるものと思っておりました。しかし、それも蒼生様がこちらにこられたことによって叶えることはないのです。……ジェイソン今すぐこの家から出るのです。蒼生様、ジェイソンのことをよろしくお願いいたします」

「で、でも……」

「いきなさい。……さようなら。誰も恨んではいけないよ」



 わたしたちは名残惜しくジェイソンの家を出た。その直後家から火花が上がった。

「まずい、この様子だと隣家に広がるぞ。蒼生姉、なんとかならないかな?」



「天高く この唄を竜神に捧ぐ

  竜神よ 我 願う

  この業火を消し止めよ

  竜神よ 我に助けよ」


「よし、一応消し止めることはできたな。いくぞ、蒼生。もうこれ以上ここにとどまる必要はない」

 こうしてわたしたちは半ば逃げるような形で国を出た。

第2章終了です。今後は閑話を投稿して、第3章に入ります。

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