4話『公爵令嬢の決心』
私は自分の部屋に帰ってきて机に置かれた書類を手に取った。
この書類はお父様にお願いして集めてもらったそれぞれの領地の不作物をリストアップしたものとそれぞれの領地の特徴を事細かにまとめた書類だ。
私は部屋で一人さっきのお茶会を思い出す。
「...そういえば、殿下が何か言っていたような?きっと私には関係ないことね。さあ、この問題はどうしましょうか」
さっきのお茶会で覚えていることは無駄に整った顔をした王太子の顔だけしか覚えていない。
私は昔から不要な情報は省く癖があるのだ、いちいちどうでもいい内容に耳を傾ける必要はない。
「あ、そうだ。ねえ、エンティー、貴方はどうすればいいと思う?」
私は当たり前のように部屋のソファーに座っている狼に話しかけた。
『おまえの好きにすればいいだろう。私は精霊だから人間のことなど関係ない』
「まったく、いつも人間のことになると貴方は完全に協力する気にはならないのね...仕方ないわ、今度貴方の好きな砂糖菓子を買いに行きましょう?それなら協力してくれるかしら?」
『...ふんっ、仕方ないから協力してやろう。それでなんの話だったのだ?』
彼、いや狼の精霊は尻尾を振りながらそう言った。
「...はぁ、だから...」
と私は狼のエンティーに領地の不作問題の話をした。
『なるほど、では領地に行くしかないではないか。確か領地には美味しいものがあったはずだからな...よし、一緒に行ってやろう』
「やっぱり領地を見に行くしかないわよね...よし、領地に行きましょうか」
私は領地に行くことを決めてお父様にそのことを伝えに行った。
お父様は考えた後に「ティーネ、決して危ないことはしないのだよ。それができるなら行ってもいい」と言ってくれた。
まあ、彼女に危ないことをしないと言っても聞かないのは父親もよく知っていることなのだが、彼は愛娘の彼女が自分に頼んでくれたことが嬉しくてつい許可を出してしまった。
『聖歴3764年 闇の月』コンプリート率:4/10




