1話『領地の不作問題』
何となく作りたくなったので作ってみました!1日1話ずつ投稿します。
ー聖歴3674年 闇の月 『領地不作問題』
ー闇の月 火の日 1日
ティアドラ王国各地の領地が不作になった、各地領民はすぐにそれに気付き領主の元へとそのことを伝えに行った。
原因は不明と判断され領主は「すまない」と顔を俯かせながら言った。
領民はその言葉に心打たれ、その時の聖女、ルイトール・スミアルドにどうにかしてくれとわざわざ頼みに行った。
しかし、彼女はそのことに耳も貸さなかった。
「申し訳ありません、私では儀式を行う判断ができません。...もしかしたら、教会の上層部に訴えてくだされば叶うかもしれません」
と言いながら彼女は領民の言葉を聞かなかった。
領民が肩を落として帰っていったあとにぼそりと彼女は呟く。
「私は誰もが羨む尊ばれるべき聖女よ。聖女は美しさを保っているだけでも大変なの、たかが平民の言葉に耳を貸している暇はないの」
誰にもその言葉は聞かれることはなかった。
一方、肩を落として歩く領民を見た少女は馬車から下りて彼らに話しかけた。
「どうされたのですか?何か困ったことでもあったのですか?」
「っ、もしかしてお貴族様ですか?なぜ私達などにお声がけを....実は、各地の領地が不作になってしまったんです、もしこのままの状況が続けば...」
彼女は彼らの言葉に目を見開いた。
「まぁ!それは大変です!早くどうにかしないといけませんね...分かりました、お父様に相談してみます。ではっ...」
と言って彼女は急ぎ足で馬車に乗り込み彼女の父親が働く王城へと向かった。
それと同時刻に王城では王太子のフィアネア・ティアドラが不作問題の書類を片手に悩まし気な顔をしていた。
「...どうしたものか、これは少し難しい問題だな。領地を見に行きたいが...」
彼は机の上に置かれた書類の山を見て溜息をついた。
「...これでは無理そうだな、領地を全て周ろうとすれば1週間以上かかってしまうだろうしな」
彼がそう呟くとデスクに向かって仕事をしていた側近があることを提案した。
その提案を聞いた彼は「ああ、それはいい案だ」と言って口端を持ち上げた。
『聖歴3674年 闇の月』コンプリート率:1/10




