異世界は苦労するものであり、チートを使うものではない
「なぜこうなった。」
これは俺が最初に初めて呟いた言葉だった。なんか階段から滑り落ちて死んだと思いきや、とびっきり美人の人に笑われるの、そして異世界転生を言われ異世界に向かったらこれだよ。激しい銃声と砲撃音。俺の思っていた異世界ファンタジーとは全然違う物語が始まるのだった。
俺はまず酒場に向かった。ゲームといったら酒場でしょ。そう思いながら向かった。はい、残念でした。異世界?の言葉は分かりません。しかも町は崩壊してました。どうやらこの世界は平和というものを知らないらしい。そう思い、何か情報を探していると
「きゃあああああ!」
女の悲鳴。しかも可愛い悲鳴。
キタコレ。俺はとっさに感じた。これは、そう!ゲームとかアニメでよくある出会い系のイベント!俺の咄嗟の判断は正しかった。
「ぎゃあああああああ!」
俺も逃げた。いやバイクでか弱い俺を追いかける事ってある?無いよね?いや俺男だから。よく分かんないことを考えながら走っていたら横に同じように逃げている影があった。とびっきりの…美声の…デブが。
俺は涙を流しながらバイクに吹き飛ばされるのであった。
「異世界で死んだら生まれ変わるのか…」
少し呟いて俺は目を閉じた。