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原田さんとお出かけ2
足を進めて、入ったのは服を売ってるお店。
甘ロリやゴスロリやパンク、もちろんカジュアルまで様々揃っている。
「どっちがいい?」
「お前の服を買うじゃないのかよ」
私の右手には学ラン、左手にはTシャツ。
その姿を見て、妖精は少し困ったかのように笑う。
「俺、妖精だから服変える必要ないし」
「臭いよ」
妖精は50のダメージを受けた。妖精は倒れた。
倒れた妖精を鷲掴みにし、肩に乗せ、店を出た。
「何食べる?」
「どうせ臭いやつなんて、雑巾がお似合いだろ」
何こいつ! めんどくさい!
「ポテチ買う? 激辛チョコカラシ味だって!
あ、試食やってるよ」
試食を指差して、妖精の機嫌をとろうとすると、妖精は顔を上げて小さな声で「食う」と言う。
ポテチを貰い、妖精に渡すと小さな口で食べて
目を輝かし、これを買えと言ってるのか数回頷く。






