軍の行事
シルク
プラネット軍との戦争でオーバーを助けた奴。物質増殖のスキルをもつ。位は少将。
──い……──おい…─おい!!
……ん?誰だ…?
「ふぅ……やっと起きたか……全く、こんな状況でよくそんなに眠れるな」
………この声は…ジェット…?こんな状況って?
「お前覚えてないのか?…いや覚えてるわけないか、ずっと寝てたんだからなぁ」
な、何だ?何が起きているんだ?
「あ…んー~…説明するのも面倒くさいな…まぁ今の状況を簡単に言うと───」
「軍の奴等は俺とお前以外全員居なくなっちまったって感じだ」
「はあぁぁ!?」
「うわぁああぁぁあ!?」
………!?……?ここは…何処だ?
「お、お早う…オーバー君…ッ痛ぇ…壁にぶつけたっ…」
ああ…俺の部屋か…てことは今のは夢か…変な夢だったな…
「おい…俺のことは無視かよ」
あの戦争から随分たった。ような気がする。ここ最近、特に変わったこともなく…修練場に行って、バクーさんの相手して、風呂入って寝る。という何とも面白味の無い生活を送っていた。…最近は本当に何も起きない。まぁそれが良いことなのかも知れないけど。
「あーー……最近つまんね~…」
「おい!!無視すんなって!!!!」
こう何も起きないとかえって怖いな…
「おい!!!!!!!!」
「もう…何だよさっきから…五月蝿い…」
「お前がずっと無視してたからだろ!?…人の頭にたんこぶつけといて!!」
……?何の話だ?て言うか誰だ?
「まず謝れ…まず謝れ!!」
五月蝿いなぁ…そんな身に覚えも無いこと謝れって言われても…
「て言うか…朝一から人の部屋に浸入してくるような奴に謝りたくないし…」
一瞬、うっ…というような顔をしたが、直ぐにそれより!とまた身を乗り出してくる。
「俺のこと覚えてねーの!?」
「……………知らね…覚えてない」
取り敢えずどいてほしいなぁ…こっちは起きたてで頭がぼーっとするんだよ…
「あぁ、そうかいそうかい!忘れちまったか!!戦争の時助けてやったんだけどなぁー!!」
戦争の時……?助けて………あ。
「シルク………だっけ」
「そうだよ!!後で話しようって言ってたのに、オーバー君さっさと行っちゃうんだからなぁ~…」
そう言えばお話ししようとか言ってたな。あの時は、敵に押し潰されてて必死だったから全然覚えてなかった。
「で?何の用?」
「行事のお知らせだよ」
行事?…学校でもあるまいし…運動会でもすんのかよ。
「内容は…軍内部の奴等全員で喧嘩しようって感じ」
ふーん……って
「何だそれ!?」
眠気が一気に吹っ飛んだ!……何かちょっと機嫌が悪そうだ。一体どうしたんだろうか。
「俺もよく分かって無いんだよな~…何しろ今日初めての行事だから」
シルクは俺の上から降りて、椅子に腰掛けて言う。
「て言うか全員が暴れて大丈夫なのか?上とか軍自体とか」
全員が暴れたらぜっっったいボロッボロになるよ、ここ。まず味方同士で喧嘩って…
「まぁ…そのうち説明があるから、その時に詳しく聞けよ、それだけ。じゃな」
そのうちって…って言うか用事それだけかよ!
「行事か…何か本当学校みたいになるな…」




