激戦の後~ガロロン&付き人~
ライン
軍の情報収集役。ガロロンとは同期に近いほど。だから色々知っている。
「失礼しますー」 「やっほー☆元気?」 「失礼しまっす!」 「失礼しまーす、永久に」
あの事件?から1ヶ月たった今日、ガロロンは付き人全員を召集させていた。
「やあ皆、よく集まれたね」
ガロロンがいつになく真面目な表情と声で言った。
「で?話ってのはなんですか?」
オーバー曰く一番まともなカロルがいきなり本題に入ろうとした。が、
「ガロたん~なんか座るとこない~?私疲れた☆」
ラインそれを遮り、ガロロンの部屋を漁り始める。
「うーん、ま、そこら辺に適当に座っといて。で、話って言うのは」
ラインの事はさらりと流して、本題に入った。
「戦争しようってきたんだよ。一昨日位に」
その一言でさっきまでだらっとしていた四人の空気がガラッと変わる。
「どこから来たんすか?アグルんとこすか?」
前回の戦いで仲間をボコボコにやられ、最近やや落ち込み気味だったバルカンが身を乗り出していった。
「んーん。違う。何か全っ然知らないとこ。確か…プラネット軍とかいったかな…」
すると、さっきまで辺りをキョロキョロしていたラインが、
「あ、そこ私知ってるよー☆最近見つかった族らしいよー☆そこの族は人数少なくて、軍の人間に至っては十五人未満らしいよ」
最後は少し真面目にいったラインにジェットが、
「十五人未満って…微妙な数だなオイ。まぁ大体名前とか分かりやすそうな軍だけど。」
と、ツッコむ。まずその情報を手に入れたルートを聞けよ、とカロルとバルカンは思った。
「さすがライン。よく分かったね~で、私はこれ、受けてもいいんだけど、一応君達の意見とか聞いとこうと思って呼んだんだけど、どう?」
その話を聞いたジェットが待ってましたとばかりに立ち上がり、
「意見もなんも勿論賛成っすよ!!最近実戦じゃなくて練習ばっかでつまんなくなってきたしなぁ!!」
すると次にバルカンが座ったまま、
「前の二の舞にはなりたく無いっすから、さっさと受けてさくっとやっちゃいましょうよ。そしてガロロン様によしよ…」
バルカンの妄想モードを遮ってカロルが、
「ま、聞くまでもなく僕らは全員賛成ですが、どうするんですか?了解の方法は。向こうに行くんですか?」
するとラインは珍しくため息をついて、
「私は実戦は好きじゃ無いんだけどね…まぁそこら辺は私に任せてよ向こうに送っとくからさ☆」
と、渋々といった感じで了承した。
「オッケー分かったよ。それだけ聞けたらいいの。皆、それぞれの場所に戻っていいよー……あ、ラインは残って。話したいことがあるから」
そういうと、ライン以外はガロロンの部屋を出て、それぞれの場所に戻っていった。バルカンだけは部屋からでるのを惜しんだが。
「ガロたん大丈夫?あんな事があったすぐにバルバルを戦わせて」
ラインはさっきまでとは売って変わって心配そうにガロロンにいった。
「ラインが心配するのも分かるよ。最近ずっとバルカンを見張っててくれてるんでしょ?」
ぐっ…ばれたかという表情でガロロンから目をそらすライン。
「分かってる。バルカンは極力出さないようにするから。」
でも、とまだ信じきれないラインの手を握り、大丈夫ともう一度繰り返すガロロン。
「私だって嫌だよ。あんなになったバルカンをみるのは。前のあの時だって結構ヤバかったんだ。だから今回の戦闘には、バルカンには悪いけどほとんど出さない。」
「分かった…じゃ早速情報収集してくる~☆」
と、いつものテンションに戻ったラインだが、まだ少し不安そうだった。
「ふぅ…実戦…かバルカンを出さないとなると、下の諸君にも頑張って貰わなきゃね」
バルカンの秘密?についてはやるべきとこになったらやります。