山登り再開
少しの間時間が空いてすみません・・・・・・。
この小説には、またまた短い、腹壊すフラグ、等が含まれます。
苦手な方はシューター並みのゆるい危機回避を!
そうでない方はゆっくりしていってくださいね!
「ん・・・むぅ・・・・・・。」
頭に来た少しの揺れで意識が覚醒し、目を開ける。
入ってくる光景はさっきまで居た七色の空間だ。
「起きたみたいだね。
おはよ。」
そこで頭の後ろの温さに気が付くと、
水野がのぞき込んでくる。
表情は笑顔。
「おはよ・・・・・・ございます。」
「何か食べる?
盗品じゃないのは缶詰とレトルトしか無いけど。」
――盗ってるんだ・・・・・・。
「じゃあ、さんま缶とレトルトのご飯で・・・・・・。」
「んーと、ここらに・・・・・・あった。
はい、これ。」
今まで立っていた部分に腕を突っ込み、ゴソゴソと暫くまさぐってから引き抜くときっちり温め済みの二つが握られていた。
――どうやって温めたとかいつ仕入れたモノだとかは突っ込まない事にしよ・・・・・・。
何かの肉で作られた赤黒いジャーキーをゴリゴリいって食べている水野とたわいもない話をしながら賞味期限が明らかに過ぎた奴を何も文句言わずに食べ、山の出口まで送ってもらう。
あの空間は時間の流れがこことは異なり、時間は洞窟で入った時から数分しか経っていないらしいので待たせすぎてもう既に怒らせているなんてことは無い・・・・・・筈だ。
「頑張ってね。
・・・・・・もうあんな事はないと信じてるからね?」
「あはは・・・・・・気をつけます・・・・・・。
では、行ってきます!」
「行ってらっしゃい。」
次の目的地は天狗の里か山の神社。
椛に会わなければ里の方は無理なので神社へひとまず向かうべく木を蹴り三角飛びをしながら山頂へと進んでいった・・・・・・。




