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閑話 弟子の成長

もう一話いけました!


「そうかい、あんたは最高の弟子だよ」


あたし、アルマルデは思わず言葉が漏れた。


「いま、レベル8って」


セシアがそう言って目を見開いた。

だが、あたしは驚くことなどなかった。

むしろ、神がここまで認めるのが遅いぐらいだ。


「この子は神使なのかい?」


ガシェルがそうつぶやく。


「さあね。でも、この子はドワーフとエルフのハーフらしいよ」


「な、なんだって。もしかして、〈神々の血〉が?」


あたしが購入した多量のいい酒をみてガシェルは一つの答えにたどり着いたようだった。

年を取ると察しがよくなるのはいけないねえ。


「そのとおりだよ」


「アルマルデ様!」


セシアがルヴァンの秘密をガシェルと共有したことに怒る。

なんだかんだ言って、セシアはやっぱりこの子の保護者なんだろう。


「予め言わなかったのは謝るが、こいつには言っても大丈夫だよ」


「この方は?」


「剛拳のガシェルを聞いたことは無いかい?」


「剛拳って、アルマルデ様と六十年前に魔王を倒した」


「その剛拳だよ。今は見る姿もないけどね」


「でも、スキルは下がってないぞ」


「その体で逆にどうやって保ってきたのか知りたいよ」


昔から鍛錬バカだと思っていたが、年を取って体が衰えても努力を怠らないとは。

もう、鍛錬神と呼んでもいいんじゃないのかね。


「それで、この子はどうするつもりだい?」


「それはこの子が決めることだ。あたしの跡を継いで聖徒として生きるのも、冒険者になって世界を見て回るのも。でも、伯爵家の令嬢と婚約があるからそこに落ち着くって可能性も無きにしも非ずだね」


伯爵家を出た時にこの子がもらった指輪は伯爵家の人間であることを示す。

本来伯爵家の血が無いものが持つときは嫁、婿入りしたとき。

または婚約で伯爵家に入るものが持つことを有される。

つまりそう言うことだ。


「とんでもないな」


「全くだよ」


「それよりもルヴァンの回復魔法のレベルですよ!」


そういえば、今回どういうわけかレベルが二段階上がった。

スキルレベルは限界突破のスキルが無ければ最高はレベル10だ。

あたしも、レベル10。

しかも、〈リカバリー〉を使えるようになれば大体の奴がレベル9になる。

実質レベル9になったも同じ。

普通なら天職前の子供は一つのスキルをレベル5も上げれれが上々だが。

この子は他にも光魔法などのスキルも上げている。

ここまでくれば逆にセシアが不安になるのもうなずけるだろう。


「でも、ルヴァンは夜中も夜間行動でずっと練習してたんだよ」


「それは」


それに、練習時間を連続する方がレベルが上がりやすいと聞いたこともある。

そう考えると〈夜間行動〉のスキルはレベル上げにはうってつけのスキルという事になる。


「大丈夫。天職を受け取るまでは〈リカバリー〉を使わせるわけにはいかない」


「そう、ですか」


セシアはまだ納得していないようだった。

でも、〈リカバリー〉は高い知力、魔力、MPが必要になる。

そのどれもが今のルヴァンでは足らないだろう。


「さて、次は何を覚えさせるか」


「どんなスキルをもっているんだい?」


「そういえば、最初に見てから最近は見てなかったね」


あたしはルヴァンに〈鑑定【スキル】〉を使う。


天恵スキル

介護 介助 配薬 救急対応 夜間行動 鑑定〈人間〉 

体術 歌唱魔法 魔法適性


通常スキル 

回復魔法Lv8 光魔法Lv3 リハビリテーションLv5 神々の血Lv2

成長促進Lv‐




ほう、これは。

とんでもないスキルを手に入れたじゃないかい。


「ねえ、ガシェル。こいつに武術を教えるつもりはないかい?」


「武術? 教会に使えるなら剣術や槍術の方がいいのではないかい?」


「この子は天恵スキルで体術を持ってるんだよ」


「なんと! なら、短剣術や双剣術も教えてもいいかもしれないね!」


「そこはガシェルのやり方に任せるよ」


「了解!」


あたしは馬車の中で寝ている馬鹿の腹に蹴りを入れる。

「ぐべっ」と、変な声を出して起きる。


「おい、飲兵衛」


「あ? なんだ、婆さん」


機嫌が悪そうだが、気にしない。


「お前さん、こいつに調合を教えるつもりはないかい?」


「悪いが、タダ働きは」


あたしはコインを一枚投げる。

そのコインに飲兵衛は眠気眼を目が飛び出るほど見開く。


「こ、これは、き、金貨」


「中途半端な仕事をしたら殺すからね」


「は、はい」


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