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WRECKTHERION(仮題)  作者: montana
120/149

黒い鏡

 オマエはオレだ、オレのモノだ!

 ナニもかも外へブチまけてヤル!

 オレたちが望む通りにな……!


                  ◇


 気配が近づいている、獣たちが集まっている。すぐそこからも、甲板の向こう側からも……!

 ……甲板が爛れている、凄まじい熱だ、靴底が溶けて粘つく、燃える塵が舞っている、黒い煙を帯びたいくつもの影、焼け焦げた肉の匂い、獣たちの気配は近い、唸り声がする……。甲板で戦った方がいいか? クラタムたちの姿は黒い煙に隠れては現れている……。

「私はまわり込む、挟撃を狙おう」

「……ああ、そうしてくれ」

 レキサルは黒煙に消える。それにしても……この光景はどこかで見たような? 凄まじく嫌な予感がするのはそのせいか……? いや、いまは戦いに集中しよう……!

 この煙は有利だ、俺は見えなくとも気配で彼らの居場所がわかるからな。しかし熱はやや問題か、熱された甲板で戦うということは転がったりはできない……って、何だっ? 甲板の一部が沈んで……下から砲台が現れただとっ……?

 馬鹿な、ここもまた……いや、昇降機も動いていたんだ、他の設備が生きていてもおかしくはない。

 ……しかし、いったい誰が動かした? 驚く顔を見るにクラタムらの仕業ではない、コマンドメンツか……! 頭上にはランサーイーグルの群れ、こちらを狙っているらしい、すぐにでも突っ込んでくるぞ!

「クラタム……! この状況で潰し合うのは得策ではない、奴らに後ろから刺されるぞっ……!」

「……そう思うならさっさと短剣を渡し、失せろっ!」

 クラタムは弓を構える、光が収束しているっ! イーグルが突っ込んでくる、近場の砲台に身を隠した直後、無数の閃光が飛び散った……!

 俺の方へ襲来してきたところ運悪く貫かれたイーグルが数羽落ちる、そしてさらにくるか、これはゾシアムの貫通矢だっ……! 先んじて跳ぶ、矢が砲台をぶち抜き、甲板の縁まで抉っていった!

「くそっ、どうなっている! 奴にはまるで当たらんっ……!」

「奴は先を読む! だが身体能力が追いついていない、お前の矢の速度なら当てられる可能性はある!」

「ちっ、この鳥どもめ、邪魔を……!」

 彼らも手こずっているらしい、この隙に砲台に上って視界を確保……いや、イーグルがまた飛来してくるか、それにブレイドジャガーが器用に甲板のへりを走ってくる、狙いは俺だな!

 だがこのビジョンには覚えがある、このタイミングだ! 後ろ向きに飛び、飛びついてきたジャガーの背に落ちる、そのまま構え、飛来するイーグルを撃ち落とし……!

「お前も邪魔だぜっ!」

 着地と同時にジャガーを思い切り蹴飛ばすと、砲台から滑り落ちていった、下方では怪鳥の突撃に対処しているクラタムたち、隙だらけだ!

 とはいえ急所に当てては殺してしまうだろう、狙うなら手足の辺りだろうが、それでもシューターの威力では……。

 やはりレキサルの矢に期待するしかないか、俺はあくまでも牽制に終始するしかない。当たるかどうか、ギリギリの線を狙おう!

 アサルトを連射すると不意打ちになったか、ゾシアムは態勢を崩し、直後にその近くで爆発が起こる、レキサルの矢だ! さすがいいタイミングだぜ! 見たところ威力は抑えてあるだろうが、ゾシアムの体は宙に浮く……!

「うおおおっ? レキサルかっ!」

 ゾシアムはなんとか着地するが、ダメージは確実にあるだろう!

「ここで爆風の矢を相手にするのは不利だな」

「奴は俺に任せろ!」ゾシアムが焼けた甲板より離れていく「レキサル、こっちだ!」

 誘いに乗ったか、二人の気配が遠ざかっていく……! そして、やや離れたところでまた爆発音が……!

「ゾシアムッ……!」

 クラタム、自身の心配をしろっ! いつの間にか背後よりブラッドベアーが接近している、駄目だ、このままではやられてしまう……!

「くそっ!」

 ベアーに向けてアサルトを連射する、巨体が怯み、背後の脅威に気づいたクラタムはその場を離れる!

 ……仕方がないにしてもレキサルが離れたのは痛い、ゾシアムは俺が本気で撃てないことを見抜いていたからな……! それをも計算に入れての離脱だろう。

 さてどうする、クラタムをなるべく傷つけずに戦闘不能にしなければ……。

「お前……」

 俺を見るクラタムの瞳が憎悪に燃える!

「お前ぇえええっ! 情けのつもりか、ふざけるなっ……!」

 彼の手に強い光が収束! 上空に輝く球体のビジョン、そこから大量の矢が射出されるだとっ……? 広範囲かつ散弾のように矢の密度が濃い、ほぼ面での攻撃だ、これをかわすのは難しい……!

 すぐに身を隠せる場所は? 砲台の中、いいや入り口が開かんか、船内へ入るにも間に合うか怪しい!

 クラタムが球体を射出した、無数の矢が降り注ぐのも時間の問題だっ……! どこへ行けば……くそっ、あそこしかないか、ブラッドベアーの懐へっ……!

 当然、ベアーは俺の接近に豪腕を振り回すがこれは容易に避けられる、そして懐だ、次の瞬間には光の矢が降り注ぐ……!

 ベアーは全身に矢を浴びて悲鳴を上げる、そして倒れてくる! 慌てて転がる、あちちっ! 火の手は収まってきているが、やはりまだ熱いな! ベアーはすぐに起き上がり、そして逃げていく……。

 よし、いまがチャンスだ、これほどの魔術を放ったからにはかなり消耗したに違いない! 案の定、彼は姿勢を崩している。

「クラタァームッ!」

 足を狙ってアサルトを連射、しかし飛び退いてかわされる、そして撃ち返してくるっ、こいつはお得意の連射か! だが弾数ならこっちも負けていない、真っ向から撃ち落としてやるぜ!

「うおおおおおおっ!」

 宙空で互いの攻撃が衝突、無数の光が飛び散る! 眩しい……がそれでも軌道が見える……! 合わせ方がわかる!

「いい加減にっ……! くたばれえェエエエエエッ!」

 連射速度が上がっている、まだこんなに撃てるのかっ! だが、ここで押し負けるわけにはいかんっ! 無数の瞬き、視界が白く包まれていく……!

 頼れるのは先読みの力だけ、集中を欠いたら無数の矢で跡形もないだろう……!

 しかしまだか、まだ撃てるのか……! クラタム、この青年はこの齢でこれほどの……! いや、俺のアサルトもおかしい、なぜこれほどまでに撃てる? これもアリャのおかげなのか……。

 視界はすでにないに等しい、白い世界だ……。だが、限界は確実に近づいている、徐々に、徐々にクラタムの連射速度が下がってきている、白い世界に色彩が戻ってくる……。

「くっ……! なぜだ、なぜっ……! うおおおぁっ!」

 一際まばゆい閃光がはしり……一気に視界が開けた。その先で、クラタムが膝をついている。あれほど撃ち続けたんだ、さすがに限界だろう……。

「くそ……!」クラタムは力のない拳で甲板を殴る「くそっ、くそっ、くそぉおおおおおっ……!」

 俺もそろそろ消耗してきた、な……。

「……クラタム、戦いは終わりだ……終わろう。ニリャタムも……そう願っているはずだ……」

「お前に何がわかる……! いいや、わかるはずもない、お前などに……!」

 ……なんだ? 彼の瞳、戦いの炎は消えていない……!

「くそっ、くそっ……! こんな、なんの業も抱えていない奴なんかに……!」

 そしてクラタムは天上に両手を掲げ……吼える!

「くそぉおおおおオオオオオオオッ! お前に縋ってやるっ! 来い、破滅の使者よっ……!」

 ……いつの間にか上空に巨大な影が、それに……艦内より近づいてくるこの気配はまさかっ……!

 ……気づけば、先ほどまでいた獣たちの気配がまるでなくなっている、遠ざかっていく……。

 そして上から黒いものが投下されたっ、こちらへ落ちてくるぞっ……!

「うおおっ!」

 激震に地面が揺れる、気づくと甲板に巨大な黒い塊がめり込んでいる……いや、これはロボットだ! でかい、俺の何倍もあるだろう、膝を抱えている姿だが、ゆっくりと動き出し、立膝をつく形となった。そして胸部が開き、クラタムが乗り込んでいく……!

 なんということだ、あんなものを手に入れているとは……まさかコマンドメンツと……?

「待て! そんなものに乗って何を……!」

 クラタムは振り返り、

「……短剣はもういい。その身ごと焼き払ってやろう」

 クラタムはロボットの中へと消える……。

「お前……何を考えている? 何がしたいんだ、そいつはコメンドメンツと関係があるのかっ……?」

「もちろんそうだ」

 振り返ると、奴は……あの気配はやはり、ラ・カムドのものかっ……! しかもゼラテアも一緒だ、あいつ……!

「愛への背徳を罪と呼ぶ。そのために少年は里に縛られ、過酷な任務をこなし続けてきた。なんともいじらしいではないか、なあ?」

「そうだねぇ」

『知った口を、黙っていろ……!』

「おや、反抗期かな?」カムドは肩をすくめる「強大な力をたやすく我がものにできたとでも思っているのだろう、やはり教育が必要だな」

「……ゼラテア」

「急用ができてしまってね、戦いの場を離れて悪かったね。でも、あなたならどうにかできると信じていたからだよ」

「お前たちは……」

「ああ、彼は私の父親なんだよ」

 なっ……?

 なにぃいいい……?

「育てのね、驚いたかい?」

 驚くもなにも……!

「まさかっ、娘を殺したのかっ……!」

「いやいや、死んではいないよ」

 カムドは鼻を鳴らし、

「その点についてはむしろ私が君たちに責任を問いたいな。なんせ、積極的に提案をのんだのは彼女なのだから。私はやむを得なく手を貸しただけ、娘を嫁に出した気分だよ……」

「あらあら、落ち込まないで」

 いったい何をいってやがるんだお前たちは……!

 ええい、その話はいまはいい!

「それよりあんたは……あんたたちは一体なんなんだっ? なぜここにいる、俺たちに襲いかかるんだっ?」

「その認識は誤っているな。動機など個人で異なるものだ。つまり我々は組織体ではない。そうあることを否定する」

「なんだと? ではなぜみな同じような格好をしている? あんたは頭目ではないのか……?」

「どちらも人の慣習だな、ゼロ・コマンドメンツとしては悪癖といっていい。嘆かわしいことだが、所属は根深い欲求というわけだ」

 ……つまり、誰も何も強制せずに勝手にできあがった集団だと……? いや、こんな話をしている場合ではない……。

「なぜ、クラタムにあんなものをっ……!」

「渡したのか? その認識は正しくない、逆かもしれんだろう?」

 逆、何がだっ?

『こ、これは……どういうっ……』

 クラタムッ? 戸惑っているような、何が起こっているんだ?

「みなそうだ、目の前に武器を転がせば容易に飛びつく。自身がそれを所有して当然だと思うのだ。まったく、人界はいつまでたっても暗黒の力に翻弄される愚者ばかりだな、ゴォッドスピィイイイイド……!」

 カムドは恐ろしい笑みを浮かべる……!

「あれもそうだったな、機械の体に移ればたやすく強力な力が手に入る、そうタカを括った。その挙句が……」

 ……そして急に泣き真似を始める。

「あ、愛なんて言葉、誰が言い出したんだ……?」

 これは……。

 ヴァッジスカルの……。

「あ、愛を語った罪は誰が償う……!」

「黙れ……」

「人を嘲る悪魔が殺人機械の体を手に入れ愛を知らぬことに嘆くとはな。木偶にしてはなかなか愉快に演じるものだ」 

 カムドは乾いた笑声を放つ……!

「黙れといっているっ……!」

 アサルトを撃つっ……が、すべて奴の眼前で止まって……落ちた。

「まあまあ」ゼラテアだ「およしなさいな」

「お前は黙っていろっ!」

「さて、余談はこの程度にしてそろそろ本題に入ろう。我々の因縁は途方もなく深く永く続いてきたが、そろそろ飽いてきたとは思わんかね?」

 なにぃ? またよくわからん前世の話か!

「そんな話に興味はない!」

「そのようだが、今世の君はあまりに弱く、戦うに値しない」カムドは手を叩く「ゆえに今回は味方に回ってあげようと考えているのだ。どうにもいいお相手がいるそうであるし、なるほど彼女は逸材だ、趣味がいいな」

「……なに?」

「子を成した暁には、ぜひとも一人、預けてもらいたい。任せなさい、最高の教育を与え、世界の王に仕立て上げてみせよう」

「何を……いっている?」

「ああ、私は私的にエリートの育成を行なっているのだよ。この子はもちろん、ソラスも私が教育を施した。そしてブラッドワーカーを任せていたがまあ、成長速度は高かったものの伸び代には限界が見えてしまっていてな」

 なんだとぉ……? 奴はこいつが……。

 いや、それより何をわけのわからんことを……いいお相手なんか……いや、まさかっ?

 ……急に嫌な汗が、溢れてきやがる……!

 だめだ、こいつは邪魔だ! ここでやるしか……!

「うおおっ!」

 またアサルトを連射するが、やはり奴には届かない、ならばゼロ距離でかましてやる……がっ? なんだ、体が動かん……!

「魔術も魔法もアイテール操作の練度がすべてだ。どのように強力な術法も練度が低ければまるで通じん。ではその練度は何によって向上するか?」

 いやっ……まったく動かないわけではない、手足ばかりがとてつもなく重いんだ……!

「それはな、信じる力だよ。愛、信仰、自身の肉体でもいい。とにかく信じ抜くことが肝要だ」

「そんなことで……!」

「そんなこと? いいや、ほとんどの人間はそれができていない。信じるとはな、願望と疑念を混ぜ合わせ、よく練り込むことをいうのだ」

 願望と疑念だとっ……?

「……おやおや、これは想定外だ」カムドは空を見上げる「だがむしろ面白いか、よし! では一騎打ちでも見せてもらおうか!」

 急に体が動くようになるが、カムドは踵を返し去っていく途中だ……その背中にまたアサルトを撃つがっ……やはり届かないかっ……!

『やあ、お困りのようじゃないか』

 何だっ? この声は……メオトラッ?

『その黒いのは敵かな?』

 なぜこんなところに……? だがそんなことはいい、手立てがないままカムドにペースを握られていたところだ、彼女の協力があれば、あの黒い機体からクラタムを取り返せるかもしれない……!

「ああ……手を貸してくれ!」

『では試験もかねて、実戦に入るとしよう』

 そして上空より甲板へ、白い巨体が降り立った! これまた大型ロボット……ではなく、装備を着込んだメオトラだろう!

 角ばった白い鎧、要所が金色に輝いている、両手に大型の火器を装備し、なにやら背中にでかい背負いものを身につけている……!

「さあ、君も搭乗するんだよ。背部ユニットの方だ」

 背部ユニットとやらがメオトラから飛び立ち……! 甲板に着地する。そして羽が広がり上部が展開、梯子のようなものが降りてきた。

「搭乗っていっても操縦なんかできないが……」

「ああ、もちろん素人でもたやすく扱えるように配慮されている。いいから乗りなよ、時間がないらしい」

 まあ、躊躇している場合じゃあないわな! 梯子を上り、飛行機に乗り込む! 周囲がいろいろと光っているが何が何やらわかろうはずもない……と、どこからともなく声がする……!

『はじめまして、こちらヘラ・システムサポートです。基本的な操縦は私が代行いたします、あなたはただご命令を』

 ああなるほど、命じればあとは自動でやってくれるみたいな感じなのか……とメオトラから通信だ。

『まずは私の元へ戻ってくれ』

「あ、ああ……。よし、じゃあメオトラの背中に戻ってくれ」

『了解』

 そして背部ユニットは浮かび、縦になってメオトラと合体する。なるほどこれなら……というか、これって操縦というのか? べつに俺なんかいなくてもいいんじゃないか……?

『向こうも動き出したよ』

 うっ、黒い機体が立ち上がった……!

 あれはいったい何なんだ? カムドは自由にできないみたいなニュアンスのことをいっていたが……。

 黒光りしている機体、体の各所が赤く発光している、背中がゆっくりと展開、羽のような複数の突起物が広がった……! そしてその一本が右腕の方へまわって銃として装備され、V字の目が光る……!

『何か、うめいているね』

 たしかに……うめき声が聞こえている……。

「えっと、ヘラシステム? あの機体に話しかけられるか?」

『はい、外部スピーカーに切り替えます』

「……クラタムッ? 無事か、どうした、その機体は……」

『クラ、タム……!』

 返事をした、しかしっ、彼の声ではないっ?

『そう、クラタムだ、オレはクラタム、コレはオレのモノだ……!』

 なにぃ? なんだこれは、まさか、あのロボットが話しているのかっ?

『ナニもかもオレのものだ! ハハハハハハッ……!』

「お、お前は何者だっ?」

『オレのもの、オレだ、オレがクラタムだっ! そうだ、みんなブチ壊してヤルッ……!』

 なんだ、どういうことだっ?

「メオトラッ? あいつはいったい!」

『……あれは搭乗者の心を奪い、起動する。あれがいっていることは……残念ながら搭乗者の本心だよ』

 なんだとぉ……?

 カムドめ、クラタムが心に何かを抱えていることを知っていてわざとあんな兵器を与えたな……!

 だがすべきことは同じだ、あれを倒してなるべく無傷でクラタムを取り返す!

「メオトラ、搭乗者はなるべく無傷で取り返したい!」

『ああ、善処しよう』

 ……そろそろくるらしい!

「奴が動く! なるべく上をとるんだ! 下が焼き払われるとヤバい!」

『了解した』

 一気に上昇、眼下の敵機は銃器を構え、赤い光線が空をほとばしるが、こちらには当たらない!

「奴はふた回りもでかい、やれるかっ?」

『もちろん。ただ、あれは搭乗者の能力を反映した動きをするんだ、そして潜在意識を反映させる』

「それが何だっ?」

『搭乗者によっては急激に戦闘力が上昇するし、奇妙かつ非合理な動きをすることもある。特に後者の影響が甚だしい場合、動きが読めないこともあるんだ、気をつけて』

「ああ……!」

 どんな動きをしようと、やるしかない!

「これで終わりにしようぜ、クラタム!」

『ハハハハハッ! ソウだな、オレもオマエもココで終わりだ! いっしょに地獄の業火で灼かれようゼェエエエエエエエエッ!』

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