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初恋  作者: 三谷朱花
4/10

「どうしてあのとき教えてくれなかったんだ」


 責める相手が違う。そう理解していても、苛立ちを収めることができなかった。


「ソースケはここにおらんけぇ。こんな胸糞わりー話、知らんのやったら、知らんままがええじゃろうって思うて」

「そんな気遣い必要なかった」


 蒼佑の強い言葉を逃すように弘大が息を吐く。


「麻子ちゃんも言わん方がええじゃろうって。ソースケには辛い話になるじゃろうし、噂とは言え北原だってソースケの耳に入れとうないじゃろうって」


 聞いたとしてもどうしようもなかったとしても、二人の気遣いは真実を知った蒼佑にとっては不要なものだったとしか感じられなかった。ただ、二人を一方的に非難できる内容でもないのは理解している。


「先生は手を打ってくれなかったのか?」


 蒼佑は持て余す気持ちを他に向けるしかなかった。


「先生が何て言うたって、広まった噂を消すことはできんじゃろ」


 目を伏せる弘大に、蒼佑も反論はできない。

 美和の「助けて」という言葉は、この狭い町から連れ出してほしいという美和の叫びだったのかもしれない。縋りついた蒼佑が、メッセージに気づきもせず、美和の異変を感じ取ってもくれなかったことに絶望したのかもしれない。もし、あのときに気づいていたら、美和の自殺を止めることができたのかもしれない。

 全てが仮定でしかない。だが、可能性としては十分あった。

 届いた本をきちんと開かなかった自分自身への後悔と怒り、明らかにされた苦々しい美和の死の顛末に、蒼佑は押し黙った。


「アーケードに入ろうでー」


 暗い空気を吹っ切るような弘大の声と共に、二人はアーケード街へと足を向ける。物思いにふける蒼佑をちらりと見た弘大も、口をつぐんで黙り込んだ。 

 少し歩くと強い日差しをアーケードが遮った。日曜日で観光客が多いためか、商店街の中も記憶にあるより人通りが多い。そのざわめきの中を二人は無言のまま歩く。


 弘大から聞いた話を蒼佑は反芻する。自分の名誉を傷つける噂に美和は困惑した表情を浮かべただろう。

 美和は感情が豊かで、くるくると表情が変わった。その素直でよく表情が変わるところに、自分にないものを見て蒼佑は惹きつけられたところもあった。持ち前の素直さのせいで、他の人間だったら噂に過ぎないと割り切れたところが、割り切れなかったのかもしれない。加えて悪意のある視線にさらされ続けたとしたら。

 見たこともない美和の暗く沈んだ表情が想像できなくなって、蒼佑は考えるのをやめた。


 視線を上げると、反対側から歩いてくる年若いカップルが目に入った。触れた手を互いに恥ずかしそうに引っ込める様子に、高校時代の自分と美和が重なる。蒼佑は目の前にある像を振り払うように、両側にある店に視線を向ける。

 アーケード街の両脇にある店は、10年という期間を表すようにずいぶん様変わりしていて、シャッターが下りている店もある。それでも中には見覚えのある店も残っていて、美和と覗いた記憶がよぎる。

 はたと自動販売機の前で立ち止まった弘大が、ジーンズのポケットから財布を取り出すと飲み物を選んだ。


「あちーけえのう」


 差し出されたペットボトルのお茶に、蒼佑は首を振って、自分の財布をバッグから取り出す。


「自分で買うから」

「別に気にせんでもええのに」


 弘大は肩をすくめて、財布をポケットに戻した。

 蒼佑は少し迷ったあと、スポーツドリンクを買った。スポーツドリンクを掴んだ瞬間、美和が好んで飲んでいたものだったと思い出し、取り出したペットボトルを握りしめる手に力が入る。


 蒼佑と美和は付き合っていたわけではない。だが、この町には至る所に、美和と過ごした記憶が残っている。その遠い記憶たちは、蘇るたびに蒼佑の心を微かに締め付ける。もう二度とない光景だと、言いようのない切なさが襲う。

 だから今日まで、美和のことを想って尾道に足を踏み入れることができなかったと、蒼佑はようやく理解した。美和がもうこの町にいないことが、実感を伴うことになるからに違いなかった。

 美和に二度と会えない原因の一つを自分が作ったのかもしれないと思うと、もう蒼佑は簡単に涙を流せはしなかった。泣くことが許されないような気がしていた。

 蒼佑が立ち上がると、二人は特に声もなく歩き始めた。しばらくすると弘大が蒼佑に顔を向ける。


「こっちじゃ」


 弘大が左に曲がり、蒼佑は後をついていく。

 アーケードから出たとたん、日差しが蒼佑たちを射す。少しだけ影になった線路の下をくぐると、山に向かう道が現れる。千光寺に行くにはロープウェイに乗った方が早いが、話をするつもりだった二人は、言葉を交わさずとも最初からロープウェイに乗るつもりはなかった。

 観光客もあまりいそうにない細い階段を、二人は押し黙ったまま上り始める。道沿いに木々が並んでいても、暑さを遮るような影はない。もう歩き慣れなくなった坂道に蒼佑が一息つくと、横を歩いていた弘大がおもむろに沈黙を破った。


「あの噂が上がった頃に、もう一つ学校で噂になったことがあっての」


 丁度階段に人気がなかったからなのかもしれないし、最初の噂を蒼佑が噛み砕くのを待っていたのかもしれない。予期しなかった弘大の気づかいに、蒼佑は驚きと共に新しい噂の話に耳を傾けた。


「どんな噂?」


 弘大がまたゆっくり歩き始めたのを、蒼佑は同じようにゆっくり追いかける。


「北原の絵を、渡辺が盗作しとうって噂」

「盗作? ……え? 渡辺って?」


 予想もしていなかった内容に、蒼佑の思考が追い付かない。確かに美和は展覧会で入賞し、東京の美大に推薦の話が出るような素質を見せていた。しかし、美和の絵を盗作していたという話も荒唐無稽だし、出された名前の主に辿り着かず、蒼佑は混乱した。


「渡辺、覚えてねーか? 美術のセンコー」


 弘大は前を向いたまま話し続ける。加えられた情報に、まだ年若い女性の美術教師がいたことを蒼佑は思い出す。芸術選択では音楽を選択していたため、蒼佑自身が美術教師と直接の交流がなかったせいでピンとこなかった。でも美術教師であれば、美術部だった美和との会話で話は聞いたことがあったはずで、そのおかげで記憶から引き出せたようなものだった。


「え? 先生が?」


 ようやく噂の内容を把握した蒼佑は、受け入れられない気持ちで先を歩く弘大を見た。


「盗作した絵で賞を取りよったって」

「北原は、何て?」

「……分からん。その噂がちょっと立った頃に、北原の妊娠の噂が広まっての。それどころじゃのうなった」

「それって」


 話の流れの因果関係を、蒼佑は嫌でも疑わざるを得なかった。


「盗作疑惑も相当じゃけど、妊娠の噂の方が広がるのは早かったけぇの」

「それは、渡辺って先生が、北原の絵を盗作したのを隠すために……」

「……まあ、そうなのかもしれん」


 先を歩く弘大の表情は見えない。でも、仲が良かったはずの美和のことを、他人事のように淡々と話す弘大に、蒼佑は咄嗟にその手を引いて歩みを止める。


「そうなのかもしれん、って。北原は間違いなく、渡辺の盗作を隠すための噂が発端で自殺したんだろ」


 憤る蒼佑に対して、弘大は熱のない瞳を伏せる。


「噂を流したことに関して渡辺は否定しとったし、証拠もねえけぇ。それに、もう死人に口なしじゃ」

「どういう……ことだ」


 蒼佑は弘大の言葉をすぐには飲み込めなかった。


「盗作は実際にしとったらしい。これは麻子ちゃんが証言したんじゃけど」


 思いがけない名前が出て、蒼佑は、え、と声を漏らす。


「麻子が?」

「そう、麻子ちゃんが。もっときちんと訴えとけばよかった、北原を助けられんかった、って泣いとった」


 そう言って泣く麻子の姿が、蒼佑にも想像できた。麻子は誰かに意見を強く主張するようなタイプではない。まして人を悪く言うことなどできない人間だ。大学時代にも、受けていた嫌がらせに自分の方が悪いのだからと、悩んでいたことがあったくらいだった。

 きっと麻子は美和を守るために主張できなかった自分に後悔を覚え、美和の話をするのが辛かったのだろう。蒼佑は付き合い始めた頃の麻子の涙の本当の理由にたどり着いた気がした。


「結局、渡辺は盗作も認めんままじゃったけど、ほとんどクビみたいな形で学校辞めたんじゃ。……で、そのあと自殺したって聞いた」


 蒼佑の手から力が抜け、弘大をつかんでいた手はだらりと落ちた。楔のなくなった弘大は大きく息を吐きだすと、また前を向いて歩きだす。


「誰もちーっとも幸せになれん嘘じゃ」


 弘大の心の叫びのような声に呼応するように、蝉が忙しなく鳴き始める。ずっとこの町に響いていたはずの蝉の声が、今になって初めて蒼佑の耳に届いた。




 長く続く坂道に、先を歩く弘大が息を切らせながら足を止めたのは、千光寺の下に位置する共楽園だった。春であれば桜が海を彩っているが、夏の今は生い茂る木々が緑を濃くして、涼を作っている。ただ、正午に近い今の時間には、涼むような影は見当たらない。それもあってか、共楽園には誰もいなかった。


 海に向かって設置されているベンチの一つに弘大が座り、続くように蒼佑も座った。弘大が眼鏡を外して、吹き出た汗をTシャツの袖でぬぐう。蒼佑は汗をそのままに、スポーツドリンクで喉を潤した。暑さを割くように海から吹いてきた風に、蒼佑は少しだけホッとしてペットボトルを脇に置くと、目の前に開けた景色をじっと見た。

 太陽の強い日差しを反射する瓦屋根の奥に、尾道水道が横たわり、緑が濃い向島の上には、抜けるような青が広がっている。何度も見た景色だったが、蒼佑はあの頃に見ていた気持ちでこの景色を眺めることができそうになかった。


 美和と初めて言葉を交わしたのは、ここだった。尾道に引っ越して間もないとき、蒼佑が散策してたどり着いた共楽園で、美和は尾道の街並みをスケッチしていた。

 蒼佑もクラスメイトだとは気付いたが、女子と話すのを苦手にしていたのもあって、話しかけるつもりはなかった。しかし、たたずむ蒼佑を見付けた美和の方が声を掛けてきた。蒼佑は最初こそどぎまぎしていたが、美和の屈託のない笑顔に釣られるように、いつの間にか声を出して笑っていた。話しやすい女子、最初はそんな印象だった。


 そこからよく話すようになって、蒼佑は勉強の気分転換も兼ねて、美和が絵を描くこの場所に足を向けることも増えた。美和はスケッチをしていることもあれば、小さな習作用のキャンバスに色を重ねていることもあった。

 共楽園からの景色を見ると創作意欲がわいてくると、美和は熱っぽく語っていた。瞳をキラキラさせながら、画家になる夢を描き、尾道の空と海に独特な青色を重ねていく美和。その姿を見るたびに、美和への尊敬の想いと恋心は育っていった。夢を現実にするために邁進する美和の隣で、蒼佑は焦がれるような気持ちを抱えて澄んだ空を眺めた。


 勢いよくお茶を飲む弘大が一息つくのを待って、蒼佑は切り出す。


「コータは、渡辺が北原の噂を流したと思ってるのか?」


 心の中で整理できないままの情報を、蒼佑は弘大に問う。


「……だけぇ、分からんって言うとる」


 弘大が外していた眼鏡をかける。そのせいで弘大の表情は見えなかった。


「だけど。他に誰が得するって言うんだよ」 


 蒼佑には、噂の犯人は一人しか思い当たらなかった。


「……でも渡辺は否定しとったし、実際それについては、おとがめなしになったんじゃ」

「おとがめなしって。どう考えてもその先生以外いないだろ」


 語気を強くする蒼佑に、弘大は肩をすくめた。


「もう、渡辺がおらんなった以上、本当のところは分からん。そこは誰にもどうにもできん事じゃ」

「でも」


 言い募る蒼佑を見た弘大の目は、眼鏡の奥で冷え冷えとしていた。蒼佑も弘大との付き合いで初めて見る視線だった。


「今犯人を明らかにして、誰が喜ぶってゆうんじゃ。明らかにしたところで、ソースケの気が済むだけに過ぎんじゃろ。俺だってこんな話しとうなかったわ」


 視線と同じように冷たい弘大の声に、蒼佑はギクリとする。


「今のままじゃ、麻子ちゃんと結婚するのを躊躇するって言うけぇ、俺は教えただけじゃ。麻子ちゃんだって、北原のことで苦しんどったんじゃ。そのことを知って欲しかっただけじゃ。犯人捜しをしようとか思っとらん」

「何で?」


 どうして麻子との結婚が弘大の話す理由になるのか、蒼佑には結びつかなかった。


「たぶん、麻子ちゃんの初恋はソースケじゃ。小学校からのつきあいじゃけぇの。ソースケが引っ越したあと、麻子ちゃん必死でソースケの情報集めるため俺に話しかけて来とったしの。大学だって同じになれるかも分からんのに、ソースケの志望大学受けるために必死に勉強しとった。それを見てきて、結婚を前に北原が気になって結婚できん、とか言い出されたら、かわいそうにもなるじゃろ」


 え、と声を漏らす蒼佑に、弘大は眼鏡の奥から強い視線を向ける。


「俺はお前の願いを叶えてやった。じゃけぇ、俺の願いも叶えろ。もう北原のことは過去にして、麻子ちゃんと幸せになれ」


 弘大は海に向かって、すくっと立ち上がる。


「この話は二度とせん」


 きっぱりとした言葉は、唐突に止んでしまった蝉の声のせいで、余計に蒼佑の耳の奥に響いた。弘大の決意を前に、蒼佑はこれ以上問いかけることができなかった。


「上まで行くか? それとも昼飯食いに行くか?」


 息をつめたように海を見ていた蒼佑に、何事もなかったようなトーンで弘大が尋ねてくる。弘大の表情は逆光で見えなかった。


「いや。……ちょっと行きたいところがあって」


 蒼佑の言いよどむ様子に、弘大が近づいてくる。


「まさかとは思うけど、北原ん家に行くんか」


 今の今、もう忘れろと言われた事を反故にする内容に、流石に蒼佑も即答はできなかった。蒼佑自身も行くかどうかまだ迷っていたせいもあった。しかし、その間が逆に弘大の確信を深めたようだった。


「区切りをつけたい、その気持ちが分からんとは言わん。けど、行くのはやめとけ」


 諭すような弘大の声に、蒼佑は素直に頷けなかった。ゆるりと首を横に振る。


「結局、俺はあのとき、北原に別れを告げてない。だから、区切りがつけられないんだと思う」


 迷いもあったが、蒼佑の正直な気持ちだった。弘大は蒼佑の言葉を否定するように、大きく溜め息を吐いた。


「今ソースケが線香あげたって、お前の自己満足なだけじゃ」

「……そうかもしれないけど」


 言いかけた蒼佑を、弘大が手で制す。


「ソースケは知らんかったかもしれんけど、北原ん家はちーっと複雑じゃ。おばさんは歓迎はせんじゃろ。家にも上がらせてもらえんかもしれん」

「複雑?」


 蒼佑の問いかけに弘大が頷く。


「とりあえず行かん方がええ」

「どういうことだよ」

「俺は忠告したけぇの」


 質問に答えることなく、弘大は口をつぐんだ。俯くように視線を下げしばらく黙り込んでいた蒼佑は、意を決したように弘大を見上げる。


「じゃあ、コータが俺の立場だったら、何もせずに帰れるか」


 蒼佑の言葉に弘大は激高したように口を開く。


「ソースケ、お前は北原の気持ちも自分にあったと思っとるけぇ、初恋が終わらせられんって考えとるのかもしれん。けどの、それはお前の勝手な思い込みじゃ」

「思い込みって」


 少なくとも蒼佑の記憶では、高校時代の美和に一番近かったのは自分であり、美和の態度には、蒼佑に向いていると思えるような感情があった。そう信じたかった。だからこそ蒼佑は否定したかった。


「俺が聞いとる限り、北原は津山のことが好きだったんじゃ。中学の頃からずーっとの。お前がさっき見とったポスター撮った津山じゃ」


 弘大は蒼佑の気持ちを断ち切るように言い切る。

 想像していたことが勘違いだと言われたことと、美和の想い人として津山の名前を出されて、蒼佑はドキリとする。実際に高校で飛びぬけて大人びていた津山は女子に人気があったし、二人が同じ部活だったことも鑑みると、美和の恋心の相手が津山ではなかったと否定することもできない。

 加えて、弘大の言葉だ。嘘をついているとは思えず、蒼佑は反論ができなかった。

 見えていたと思っていたことが見えていなかったことに、蒼佑の心はざわめく。


「お前が初恋にこだわることで、嫌な気持ちになる人間が何人もおるんじゃ。それは覚えとけぇよ」


 気持ちをぶつけるような言い方に、蒼佑は弘大の本心を見る。蒼佑は弘大の視線に耐えられなくなって俯いた。


「悪い」


 謝罪の言葉が蒼佑の口をついた。


「そう思うなら、もう考えるのはやめーや」


 弘大の口調は、既に平静を取り戻していた。じっと弘大に見られていることは分かったが、蒼佑は頷くことができなかった。


「付き合いきれん」


 弘大は踵を返すと、入ってきた道とは逆の小道に向かって歩き出す。蒼佑は怒りを滲ませる弘大の背中を、追いかけることができなかった。

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