表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『たった一つのスキル《強運》だけで、異世界の魔王をぶっ倒し、学園の頂点に立った話をしようか。』  作者: Hachiroll
『たった一つのスキル《強運》だけで、異世界の魔王をぶっ倒し、学園の頂点に立った話をしようか。』
9/44

第9話:最強、寝起きで参上。爆裂姉さんは三日寝る。

王都杯第2戦、開始5分前。


 「おい……来てないよな、4人目」

 「ま、まさか本当にドタキャン……?」

 「運でもどうにもならないぞ、こればっかりは!」


 俺たちは控え室で完全に焦っていた。


 


 だがそのとき——


 ドオオオオン!!!!


 扉が、爆発した。いや、正確には、開けた“勢いで”外れた。


 


 「っは~~~~、寝た寝た~~! 三日間フルチャージ完了ォ!!」


 現れたのは、筋肉ゴリゴリの長身女戦士。

 黒髪ポニテに露出多めの武闘服、でも何より目を引いたのは、腕より太い太ももと腹筋。


 


 「お、おまっ……誰だよ……!」

 「私か? 私は、ミラ=ラグナロク。階級:王国指定Sランク、スキル:全対応型多重強化オーバードライブ・オールレンジ

 「名前もスキルも強そうすぎるだろ!!」


 


 アリシア「……よく起きられましたね、ミラ先輩」

 セリーヌ「(先輩なの!? ていうか怖い!!)」


 


 「今回はいいタイミングだったわねぇ、ユウトちゃん? あたし、運がいい奴、好きよ?」


 「え、あ、あざす」


 


 試合開始。

 敵チームは全員、魔法騎士系の精鋭。

 だがミラ姉さんは、笑いながら突撃した。


 一撃で3人まとめて吹っ飛ばす。

 魔法も素手で叩き落とす。

 最後は投げた岩でフィールドを崩壊させて全滅。


 


 「ちょっと動いただけなのに、勝っちゃったわぁ~♪」


 


 観客「……………………」

 実況「……っ、チーム《強運》、完全勝利ィィィ!!」


 


 しかし——試合後。


 ミラ姉さんは、何も言わずに床にドサッと寝転がった。


 「ちょっとスキル全開で使っちゃったから……じゃ、また三日後に……Zzz」


 


 「え!? 今度の試合、明後日なんですけど!!?」


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ