表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『たった一つのスキル《強運》だけで、異世界の魔王をぶっ倒し、学園の頂点に立った話をしようか。』  作者: Hachiroll
『たった一つのスキル《強運》だけだ、世界中の学園をぶっ壊し、伝説のパン屋になるまでの話をしようか。』
44/44

番外編:強運喫茶《ユートピア》、一日限定オープン!?

 町に春の風が吹いたある日。

 ユウト・ナガセは、いつもより少し早くパン屋の扉を開けた。


 「今日は特別営業だ。……名付けて、強運喫茶ユートピア!」


 週に一度しか開かれない“奇跡のパン屋”は、この日だけカフェ営業。

 朝から行列ができる中、アリシアが制服姿で現れた。


 「……言っておくけど、これはあくまで“協力”だからね。別に楽しみにしてたとかじゃ……」

 「はいはい、エプロン似合ってるぞ」


 セリーヌは調理担当として、厨房でカレーパンを揚げながら悪態をつく。

 「まったく……なんで私が……あ、油跳ねた。ふざけんなユウト!!」


 そしてミラ姉さんは、屋台から直送した“幻のジャム”を試食コーナーに並べながら、

 「ふふん、今日も私のジャムで世界を救うか」などと勝手に自己完結していた。


 誰も覚えていない。

 けれど、どこか懐かしい。そんな一日。


 客の一人が、ユウトに尋ねた。

 「この店、不思議ですね。なんだか、いろんな人生のにおいがする……」


 ユウトはパンを焼きながら、笑って言った。

 「焼いてきたんだよ、いろんな“もしも”をな」


 その日の夕方、神界からの風が、店内をそっと撫でていった。


 パンの香りと共に、焼き残された“記憶の余白”が、一瞬だけみんなの胸に灯る。


 強運喫茶ユートピア、一日限定オープン。

 それは、失われた旅の、やさしい余韻だった。


 ──そして今日も、パンは焼かれる。



『たった一つのスキル《強運》だけで、異世界の魔王をぶっ倒し、学園の頂点に立った話をしようか。』をお読みいただいて誠にありがとうございます。

2025年5月20日より

『社畜サラリーマン、異世界で英雄に覚醒して帰ってきたら満員電車が最大の敵です』投稿開始します。

よかったらこちらも読んでくださいね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ