表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死に戻り勇者は勝手に生きたい  作者: Masa(文章力あげたい)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/6

第4話 過去の記憶

ーーこれは夢? なんだ、この視点は? まるで神の視点だな。 村が全壊している、そこを走っているのは師匠?


 「なんと言うことじゃ。 アルコス! ロマーニャ! そして、村のみんなが全員死んでしまった。 勇者までもが⋯⋯いや、息があるぞ。 ロマーニャ⋯⋯お前が命懸けで、この子を守ったのか。 死なせんぞ! 我が命に変えても、この子は⋯⋯勇者よ! 我が寿命をそなたに託すぞ⋯⋯ゴホ、ゴホ」


 神よ。 これが貴方の仕業なら、なぜ俺にこれを見せたのだ! 俺がした行為を嘲笑っているのか? 


 ーーいや、待てよ。 これは前世のままだったらの話し、ではないだろうか? 


 俺は変えられたんだ。 やったぞ!



 眩しい、今度は朝か。 起き上がることが出来ない。 まったくこの体は不便だな。 


 俺は光が漏れる方に、這いつくばってテントから出た。 


 目の前を見れば、かつて村だった場所の残骸があった。


 ーーやはり、襲われたのか。 それにしても、昨日だったんだな夜襲は。 ギリギリ間に合ったっと言う訳か。 結局守れなかった。


 「⋯⋯お、お主。 やはり、自力でここまで来たんじゃな⋯⋯ゴホオ」

 

  師匠、怪我を! ーーなぜなんだ! 俺のしたことは無意味だったのか?


 「まったく! お前のせいじゃぞ! わかっておるのか! おかげで儂は⋯⋯」


  俺のせいでーー  俺はやはり、未来は変えられないようだ。


 

 ーーあれから、しばらくの時が経った。 俺は歩くことも、話すことも出来るようになった。 


 だが、あの村がどうなったのかーー 


 そして、俺の親がどうなったのかを聴く気にはなれなかった。


 毎日、師匠がどこかへ手紙を書いているのだが、どこに送っているのかを聞く勇気すらなかった。


 思えば、俺は前世でも同じだった。 師匠が死んだ俺は、悲しみに暮れていた。 


その場凌ぎで、ただ生きているだけの日々を過ごしていたんだ。 


 そんなある日のこと。 俺は寂れた教会を見つけ、眠っていた。 そこに現れたのが、キャスだった。 


 彼女は魔物の血で汚れていて、後ろには大剣があった。


 「貴方、泣いてるの? ⋯⋯お姉ちゃんに話してごらん! 話したらきっと楽になるよ!」

 「⋯⋯お前になんかわかる訳ない! 俺は孤独なんだ!」

 「ええ? そんなことないよ~」

 「なんだって? ふざけているのか!」

 「だって貴方には、このお姉ちゃんがいるでしょ?」

 「⋯⋯お前が?」

 「そうだよ! だから寂しくないよね! 私の名前はキャス! よろしくね! 貴方の名前はなにかな?」

 「俺? 俺に名前なんてない⋯⋯ 勇者としか呼ばれてないから⋯⋯」

 「勇者? ふふふ、大層な名前だね! ⋯⋯だったらゆう君って呼ぼ!」

 「ゆう君! それが俺の名前⋯⋯」

 「どう? 気に入ったかな?」


 

 ああ。 気がついたら、また寝てたのか。 まったく懐かしい夢を見たなぁ。 


 キャスとの思い出は、もうずっと血塗れの姿しか、思い出せなかったのにーー


 俺のせいで死んだ、キャスも今、生きているんだよな。 


 会いたいなキャスーー


 「勇者。 起きたかの? 朝飯じゃぞ~」

 「わかった。 師匠」


 師匠も今は元気そうだけど、きっとまたーー


 その前に師匠と別れよう。 睡眠薬で充分かな? 毒はいらないよね?

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ