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新しい自分に生まれ変わる!とは言ったけど…  作者: ヒコしろう


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狩猟祭りな師弟


スタンプボア討伐2日目


目覚めて、軽い朝食を取った後に、師弟チームで森の奥へと進む、


索敵をすると、

〈タックルボア〉と〈跳ね鹿〉は勿論、〈森狼〉や〈卵鳥〉と呼ばれる繁殖力旺盛なほぼ無害な鳥魔物の隠れ家を見つけた。


今回のキャンプのもう一つの狙い、マヨネーズ工場の為の卵工場用の〈卵鳥〉の捕獲なのだが、まだ鳥小屋も何もないので、〈産みたての有精卵〉を巣から拝借してアイテムボックスで保管しておき、後ほど温めて雛にする予定である。


最悪、この辺りの森ならば〈卵鳥〉の親でも捕りに来れそうな距離だし〈サーチ〉スキル内の〈マップ〉スキルで場所を確認して覚えておく。


そして、リオとガルに〈卵鳥〉を驚かせてもらい、親鳥が巣から離れた隙に卵をアイテムボックスに放り込むのだが、何個かに一個はアイテムボックスに入らない卵が有った。


すでに、中で〈卵鳥の雛〉に育っていて、〈生き物〉の判定に成ったのだろう。


仕舞えなかった卵は引き続き、親鳥に温めて貰うために〈卵鳥〉は殺さずに放置する。


かなりの量の卵が手に入ったので、リオとガルに〈卵鳥〉を追い回すのをストップしてもらい、再び森の奥へとしばらく進むと、〈森狼〉の群れが現れた。


相手は襲う気バリバリで俺達を遠巻きに囲む、

リオとガルは同族と戦うの嫌じゃないのかな?

と、心配しながらリオを見たら、


〈やってやんよ!〉


と臨戦態勢、ガルも


〈何見てんだコラ!〉


と相手のリーダー格に喧嘩を売っていた。


殺る気なんだね…


サラに念話の指輪を通して、


〈リーダーを倒して、狼狽えた隙に俺は前方、サラは後方、リオは右手、ガルは左手を撃破で宜しく。〉


と話すとサラは頷き、リオとガルは「ガルッ」っと唸って返事をした。


ガルが睨んでいた一回り大きな個体を〈身体強化〉を使った〈マジックアロー炎〉で狙い、相手が群れに合図を出す〈遠吠え〉をした瞬間に射ち殺す。


大きく息を吸い、首を伸ばして、空に向かい遠吠えを始めたリーダー狼の首に俺の放った矢が突き刺さり〈キャン!〉と鳴き倒れたリーダー狼、


それが戦いの合図となり乱戦が開始されたが、リーダー狼を失った群れは統率もなく、ただ突っ込んでくるだけの魔物と化していた。


俺とサラの弓は的当てでもするかの様に敵を倒す、


リオとガルもスキルで機動力が野生のソレより遥かに有るので、バタバタと〈森狼〉達を倒していった。


30頭程の群れは瞬く間に毛皮が高価で売れる死体となりアイテムボックスに収まる事に成った。


何だか微妙な気分だが、〈卵鳥〉の天敵が減ったのでヨシとした。


更に森の奥に分け入ると、

遂に〈スタンプボア〉が居た。


木々の少ない拓けた場所なので、もう既にロックオンされて突進を待つばかりの状態で対面を果たしてしまった。


〈スタンプボア〉が一直線に俺達に向かってくる。


〈これが猪突猛進かぁ。〉


と、前回より落ち着いていられたのは勝算が有ったからだ。


〈スタンプボア〉の進行方向に、俺が新たに手に入れた中級土魔法〈ピットホール〉で落とし穴を作った。


何かヘソの下辺りから〈スゥー〉と出ていく感覚…近い感覚で言うと、高い所から下を見たりした時の〈タマひゅん〉に近いかもしれない、


魔力が使われる感覚を味わいながら、


〈スタンプボア〉の一歩前に縦横三メートル程の穴が現れた。


〈ズドーン〉とスタンプボアは頭から穴に刺さり、今頃は地中に逆さハートマークをスタンプしている頃だろう。


困ったのは、尻に攻撃して致命傷を負わせなければ成らないことだが…


と悩んでいると、サラが躊躇なく〈スタンプボア〉の〈水戸のご老公〉に〈マジックアロー風〉を叩き込む、


〈うわぁ〉と一瞬思ったが、この状態で一番のダメージを与えれる場所は、〈紋所〉しかない…


俺も加勢して、〈紋所〉を狙い〈マジックアロー炎〉を打ち込む。


〈スタンプボア〉の〈紋所〉は生け花の様に矢がねじ込まれ、


逃げ出そうと後ろ足をバタバタとさせていた〈スタンプボア〉の後ろ足が、〈ピン!〉と伸びて、〈昇天〉した。


〈スタンプボア〉をアイテムボックスに入れると、しっかり入ったので倒せたのだが…


〈スタンプボア〉を血抜きの為に地面に出すと、サラが鼻歌を歌いながら〈紋所〉の生け花を一本一本抜いて、〈クリーン〉を掛けた後に、


「兄貴の分だよ。」


と俺の矢を返してくれたのだが…


弟子が逞しく育ってくれた喜びよりも、少女が〈紋所〉から矢を引っこ抜く様に衝撃を受けた事は黙っておく、勿論〈念話の指輪〉も外している。


サラを悲しませたくないから…


しかし、〈ピットホール〉は良い買い物だったかもしれない、

あんなに楽に〈スタンプボア〉を狩れるとは考えて無かった。


サラは大物の〈スタンプボア〉を狩れた事が余程嬉しかったのか、直ぐ様次の〈スタンプボア〉を〈サーチ〉で探し始める。


「兄貴、見つけました。」


と報告を受けたのを合図に〈紋所アタック祭り〉の開催が決定した。


俺は血抜きのすんだ〈スタンプボア〉をアイテムボックスにしまい、穴に岩をガラガラとアイテムボックスから落として穴を埋めてから、〈祭り会場〉へ向かった。



帰ったら新品の矢をごっそり買おう。



読んでいただき有り難うございます。

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