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ボスモンスター

「ここでいったん休憩にしましょう!」

俺たちがダンジョンに入ってから約3時間がたった。俺はみんなが倒したモンスターからドロップした素材を支給されたマジックバックに回収している。


今のところは何の危険もなく安全に攻略ができている。だけど、どこまでこのダンジョンが続いているのかは誰にもわからない。出会ったことはないが、攻略に最低でも1週間は必要なダンジョンが出てきたこともあるらしい。今回がそれでないことを願うばかりだ。


「先輩、そういえばなんで今回の攻略隊にはEランクのハンターはいないんですか?能力すら持っていない久遠さんは雑用としてかもしれませんがいるのに」

「簡単な話さ。報酬はダンジョン内での自分の活躍によって配当が決まる。つまりだ、Eランクハンターは今回みたいな部隊に来るとろくに報酬がもらえず、Eランクダンジョンで活躍したほうがましになってしまうんだ。あいつはどこに行こうと雑用だからより高いランクのダンジョンに参加したほうが報酬が増えるんだよ」

「ハンターが無理でも他の仕事をすればいいのに」

「噂によればものすごい大金を必要としているらしい。ダンジョンの中は謎だらけだ。それ故にとても貴重なものが偶然手に入ることもある。売れば死ぬまで遊んで暮らせるくらい高価なものとかな」


「さぁ、皆さんしっかりと休憩できたことですし攻略を再開しましょう!」



ダンジョンの奥に進めば進むほど出てくるモンスターは強くなっていく。だが今回はこのダンジョンにはもったいないくらいの戦力があるのでそこまで苦戦せずに進める。

「皆さん止まって!」

「どうかしましたか?」

「断定はできませんがボスと思わしきモンスターを発見しました。あれは、、『ゴブリンキング』だな」

ダンジョンにはそれぞれボスモンスターと呼ばれる奴がいる。そして今回はゴブリンキング。Eランクモンスター『ゴブリン』の上位種だったか。確かCランクモンスターだったな。通常、ボスモンスターはダンジョンのランクの一つ上のランクであることが多い。だからこそダンジョンを攻略する際には同ランクのハンター10名以上が推奨されている。この部隊にはDランクハンターは10人以上いるし、Cランクハンターだっている。特に心配する必要はなさそうだ。




「やっと終わった~」

「まさか仲間を呼ぶとはな。想像以上に苦戦したな」

「皆さんお疲れさまでした!これで今回のダンジョン攻略は終了です。外に出たら報酬の分配について話がしたいのでしばらく待機していてください」

今回も無事終了したな。とはいえ俺にはまだ雑用としての仕事が残っている。帰還ゲートの発見だ。ダンジョンではボスモンスターを倒すとその周辺に外に出るための帰還ゲートが出現する。そしてそれに伴い、しばらくするとダンジョンは崩壊が始まる。



ない。帰還ゲートが見つからない。おかしい。こんなにも探しているのに見つからないのは初めてだ。

「久遠さん、帰還ゲートは見つかりましたか?」

リーダーが様子を見に来たようだ。あまりにも時間がかかりすぎてしまったからだろう。

「いえ、すみませんがまだ見つかってません」

「大丈夫ですよ。まだダンジョンの崩壊も始まってませんし」

確かにそうだ。ゴブリンキングを倒してからかなりの時間が経っている。本来ならもう崩壊が始まっていてもおかしくないのだが。

「私も一緒に探すよ。いやなに、別に報酬を減らすわけじゃないから安心してくれ」

「ありがとうございます」

正直この状況で一緒に探してくれるのは助かる。いくら崩壊が始まらないといっても限度があるだろうからな。


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

なんだ!?さっきの場所から聞こえてきたぞ。

「久遠さん!」

「ええ、聞こえました。さっきの場所からですね」

俺たちは急いで先ほどの場所に戻った。






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