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第34話:鬼平の警告


【前回までのあらすじ】

異常振動バイブレーション・シンドロームを逆用し、長谷川家の捕縛マブイを力ずくで引きちぎった武 。黄金のバットを構える武に対し、漆黒の陣笠を被った長谷川家のからくりは、攻撃の手を止めて静かに佇んでいた。

「……どうした。十手で俺を捕まえるんじゃなかったのか」

武の右腕からは、過負荷による火花と蒸気が噴き出している 。だが、バットを握る黄金の指先は一点の曇りもなく、長谷川家の機体を捉えていた。

『……見事な覚悟だ、蔵野武。自らの機体を壊してまで縄を解くとは。まさに、江戸の火消しのごとき蛮勇よ』

機体のハッチが開き、中から一人の男が姿を現した。長谷川家直系——長谷川鉄門。その眼光は、鋭く武を射抜く。

「我らが静観していたのは、ゼロコアを恐れたからではない。……奴らが『霧隠家』と手を組み、広島全域をマブイの霧で覆おうとしているからだ」

「霧隠家……水の変質属性か」

まいのタブレットが、広域スキャンを開始する。

「武おじちゃん、大変! 広島湾の方から、異常な密度の霧が迫ってる……これ、ただの霧じゃないよ。相手のオペレーターがこっちの数値を誤認させるための、巨大なジャミング・フィールドだ!」

鉄門は十手を腰に収め、霧が迫る西の空を見上げた。

「この霧の中では、お前の黄金も、浅野の岩も、ただの幻影に過ぎなくなる。……蔵野、ゼロコアの『前哨戦』は、もう終わっている。奴らは既に、この街の『視界』を盗んだのだ」

霧の向こうから、無数の機獣の咆哮が重なり合って聞こえてくる。

第4章・ゼロコア前哨戦。それは、戦うべき相手が見えない「最悪のプレイボール」へと加速していく。

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