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「あっという間にSクラスチームが全滅したな」
「あのミニスター・プライム様のチームが一番最初に全滅するなんて」
「あの男は誰なんだ?1人でもう5キルしているぞ」
「これで2対2対3か。エドワード様のチームは3人だからこの試合はエドワード様の勝ちかもな。」
「いやいや、あの男がエドワード様を倒して勝つんじゃないか?いくらエドワード様でもあの男の【黒鞭】は防げないだろ。」
「それはエドワード様を下に見過ぎだぜ。エドワード様とフォルテ様の連携力があれば対応してみせるだろうさ」
「けど、【土魔法】と【風刃】だって使ってたぞ?それもかなりの精度だった。あの【土魔法】を食らえばエドワード様でもやられるんじゃないか?」
「いいや、エドワード様ならその攻撃すら簡単に回避するだろうさ。」
「げどよぉ〜」
観客席では謎の男と、エドワードのどちらが強いか議論されていた。
その間に戦況は変わり、謎の男とエドワードが接敵した。
「ついにエドワード様とあの男が出会っちまったみたいだぞ!」
「どっちが勝つんだ?」
観客は固唾を呑んで試合を見守る。
観客席の張り詰めた空気を他所に試合内では会話がされていた。
「お前が全員倒したのか?」
エドワードが初めて見る敵にそう声を掛ける。
「あぁ、そうだ。ずいぶんと来るのが遅かったな。」
ヴィランは少し小さな欠伸をしつつ、返事をした。
「このフリッツ・エドワードが目の前にいるというのに呑気なものだな。」
「ん?フリッツ・エドワード?お前がAクラストップの奴だな?」
「俺を知っていてその態度か。」
「ようやくやり合えるな。雑魚ばっかりで退屈だったんだよ。お前は俺を楽しませてくれよ!第四位階風魔法【風刃】」
「第四位階風魔法【風刃】」
ヴィランがエドワードに向けて【風刃】を放つが、横からもう1人の男、ハプソン・フォルテに同じ【風刃】で相殺された。
それでもヴィランは【風刃】を飛ばし続ける。
その【風刃】も全てフォルテに相殺された。その間にエドワードは右手に変形させた剣を持ちヴィランに向かっていく。
「そう来なくっちゃなぁ!!」
ヴィランは嬉しそうに笑いながら【土魔法】を使いエドワードの駆けている足元の地面を隆起させる。
足元の違和感に気づいたエドワードはすぐに横へと飛び回避する。
だが、回避した先でもヴィランによって地面が隆起する。
それにも反応して回避しながら前に駆ける。
ヴィランは正面から【風刃】を飛ばす。かなりエドワードは近づいており、エドワードは反応できなかったのか【風刃】に対して特に何も反応を示さなかった。【風刃】が直撃すると思われたが、横から【風刃】が飛んできて、当たる直前で相殺された。
そしてヴィランの目の前まで来たエドワードは変形剣を振りかざす。
ヴィランは笑いながら、エドワードの剣を同じ変形剣で防ぐ。数回の剣撃を繰り返していたが、エドワードの剣は自在に変形し、ヴィランが躱したと思っていた攻撃で切り傷を与えていた。
ヴィランはすぐに【土魔法】を発動しエドワードの足元の地面を隆起させる。
エドワードは咄嗟に後ろへと跳躍してその攻撃を回避する。
「面白いなぁ!」
「厄介な【土魔法】だ」
間が広がった2人だったが、すぐに横からヴィランに向けて【風刃】が飛んでくる。
ヴィランはその【風刃】に片手を翳し【突風】を発動し、軌道を逸らす。
「なに!?」
フォルテは驚愕の声を上げるが、すぐに冷静な態度に戻り第五位階風魔法の【竜巻】をヴィランの足元に発動させる。
ヴィランは【竜巻】を回避するために横へと跳躍するが、その回避先に次から次に【竜巻】を発動される。
エドワードはフォルテの【竜巻】と合わせて【火球】を何発も飛ばしてくる。
「やるなぁ〜」
ヴィランは【竜巻】をフォルテ方向に回避した瞬間に自身に【突風】を背中から当てて一気にフォルテに向かっていく。
その瞬間フォルテの前に【火柱】が発動され、ヴィランの突進は遮られてしまう。エドワードが【火柱】を発動したようだ。
ヴィランはすぐに方向転換し、エドワードに対して突っ込む。右手には第四位階光魔法の【光剣】が握られている。
エドワードは変形剣を持ちヴィランの剣撃を防いでいたが、剣を交える度に変形剣がボロボロになっていく。
「はっはっは!どうした?Aクラストップの実力はそんなもんか?」
「なめるな!」
エドワードは第四位階火魔法の【火剣】を発動して力を込めて【光剣】を弾く。
その瞬間に横から【突風】が吹き荒れ、ヴィランは横に飛ばされてしまう。
飛ばされたヴィランに向けてエドワードは【火剣】に魔力を込め炎の斬撃を飛ばす。
最大出力分の魔力を込めたのか、飛ばした斬撃はかなり大きい炎の斬撃になっていた。
ヴィランはその炎の斬撃に対して飛ばされた態勢のまま【光剣】で白い光の斬撃を飛ばす。
互いの斬撃はぶつかり合い相殺されたかと思われたが、白い光の斬撃が押し負け、炎の斬撃はヴィランに飛んでいった。
炎の斬撃はヴィランごと建物を破壊し、建物から炎を上げる。
「フォルテ、次だ。」
エドワードがフォルテに向き、エドワードとフォルテは次の敵を探すためマップに目を向ける。
2人はマップを見て敵を探すが、マップには残りの敵2人が映っていた。
「エドワード様!!」
瞬時にフォルテはエドワードに向けて【風刃】を飛ばす。
フォルテの素早い判断と発動速度により、エドワードに飛んできていた【風刃】を相殺することに成功する。
だが、フォルテの胴体は真っ二つになっていた。
どうやらエドワードとフォルテの両方に【風刃】が飛んできていたようだ。
「今のは捉えたと思ったんだけどなぁ〜」
燃え上がっている建物からそんなセリフを言いながらヴィランは出てきた。
「お前。なぜ生きている?直前で回避したのか?」
エドワードにより壊され、燃えている建物から出てきたヴィランの姿を見ると片腕が無くなっていた。
「あぁそうだ。これで1対1だな」




