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吐出口  作者: 鈴木
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ああ、まだ戦いは始まったばかり(嘆息)。【虫】

 ブーンブーン嫌な音。

 今週頭のカンカン照りの日。

 自室でパソコンを弄っていればベランダ側のガラス戸から頻りに聞こえて来てうんざりした。

 正体は分かり切っている。

 カメムシもどきだ。

 室内まで入り込まれる前に外へ出すか、と直ぐに立ち上がって部屋奥の塵取りと手箒を持ってカーテン前へ行くと、強過ぎる日光が遮光カーテンを透かせて、その裏側(いやカーテンてどっちが裏?)に張り付いているカメムシもどきの影をくっきりと浮き立たせていた。

 それを見て思ったのは「ちょうどいい」。

 カーテンは開けず、下から手を差し込んでガラス戸の鍵を開け、これまた下から戸を全開にして手箒でカメムシもどきの影を思いっきり叩いた。

 すると、思惑通りカメムシもどきは吹っ飛ばされてベランダの上へ。

 それを確認して、どうせまた入り込まれる気はしたが、取り敢えず当座は阻止すべく素早くガラス戸を閉めた。







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