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吐出口  作者: 鈴木
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目が合った。

 当たり前だが天気が悪いと辺りは薄暗い。

 当然、室内も薄暗くなり、元々日当たりの悪いキッチンとリビングに至っては灯りなしでは危なくて動き回ることも出来ない。

 ということで、今日の昼食時はまず遮光カーテンを閉めてから室内灯を点けた。開けたままだと外から丸見えになるからだ。迂闊にマヌケな挙動も取れない(こういうことを言ったり書いたりすると誰も見とらんわ(自意識過剰)とディスられるものだが、そういう楽観(油断)をしている時に限って見られていて、うっかり顔見知りだったりすると(じゃなくても運悪く相手と外で再遭遇してしまうと)その時のことを指摘されて恥ずかしい思いをしたりする(経験あり)。悪気はないという無邪気な悪意を振りまく為には存外人間は関心が湧いたりするものだ)。

 大抵食事を終えて直ぐに灯りを消してカーテンを開けるのだが、今日はうっかり忘れて歯を磨いた後に直ぐ二階へ上がってしまい、隣家での用を済ませるまでそのままにしていた。

 帰宅して漸く思い出し、まず裏庭に面している窓のカーテンを開け、その後に横の庭側のも開けた。

 すると、レースのカーテン越しに庭に何かがいることに気付いた。……といってもサイズ的に多分ノラネコだろうと思い、レースのカーテンも開けてみれば案の定。白と黒の比較的体毛の長い大人ネコが居た。今までに見たことのないネコだ。たまたま見掛けなかっただけなのか、最近移動してきたのか。

 ともあれ、肩越しに振り返ったそのネコと目が合い、暫くお互い微動だにせず見合っていたら、何故かそのネコは進行方向から体の向きを変え――表の庭へ行くつもりだったと思われる――逆方向、つまり裏庭、というより裏の藪へだろう歩いていってしまった。

 別に真っ直ぐ行ってくれても良かったんだが。







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