第4話
俺は、ショックを受けていた。
だって、プレジデンテがいない・・・。
もう、別れたはずなのに、まだプレジデンテの気持ちを捨てきれない自分がいた。
僕が、プレジデンテのことをわかってあげられれば、
積極的に、気にかけてあげられれば、と後悔することと同時に、
俺が別れ話を持ち出された時に、話をきちんとして、彼氏彼女のままなら、俺が追放されずに、ギルドにいれば、プレジデンテも、ティータオさんも、守れたのかな?
実際は、昭島朱莉がどんな力を持っているかわからないし、僕では勝てなかったかもしれない。
火曜日に、学校に行く。
高君は、変わらずに僕に話かけてくれる。
「男なのに、おとめ座って変だよな。
女みてえ」
「変?
それなら、高君も、双子座だけど、双子じゃないけど、それも変なの?」
「空気読めよ。
それに、緑髪で、腰まで長いっていうのも、おかしい」
僕は、異世界での学校に通っている。
正確に言うと、異世界と人間世界の学校のダブルスクール。
「空気って、読めるの?
それに、おかしって、髪の毛って食べられるの?」
「こいつ、ガチモンの天然ってやつか」
「天然?
天然水なんか持ってない」
ここで、プレジデンテの別れる時に、言われた言葉が頭の中でよみがえってきた。
そうだ、初カノであり、元カノであるプレジデンテは「天然水」が嫌いだった。
どうして嫌いなんだろう?
天然水って、おいしいし、俺は好きなのに、やっぱり、好みが合わないと、彼氏彼女としては続かないのかな?
もし、次に付き合うなら、天然水を愛してくれる人でないと、僕にはだめなのかも。
「どうしたんだ?
ぼーとして」
「ううん、なんでもない。
今日は、疲れているみたい」
「高君に、相談したいんだけど、俺はどうしてプレジデンテと別れなきゃいけなかったかな?
俺のどこがいけなかったんだろう?」
「そんなん、オレが知るわけないだろう。
オレは、お前の気にいらないところがいっぱいあるけどな」
「プレジデンテの気にいらないところ?」
「言ってないだろ!
この天然が。
この際だから、全部言わせてもらうぜ。
緑髪、腰まで長いし、
制服なんてないのに、白の学ランばかり着てくるし、
170センチ未満だし、
血液型の話ばかり持ち込んでくるし、
彼女がAの生存権ないやつとか、ふざけんな。
B以上のやつと付き合え」
高君の言いたいことがよくわからなかったけど、きっと彼なりに僕にアドバイスを送ってくれてるんだ・・・。
「わかった。
俺、明日から牛肉を食べて、身長伸ばす」
「それを言うなら、牛乳な」
「高君は、どうやって身長がここまで伸びたの?」
「さあな」
「高君は、すごい。
俺にないもの、みーんな持ってて、憧れちゃう。
よかったら、高君の彼女さんのことも見てみたい」
こんな素晴らしいアドバイスを、高君ありがとう。
俺、明日から前へ進んで、頑張れそう。




