表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/86

第3話

「何をしている・・・・!?」


 どこからか、声が聞こえた。


 え?


「ここは、夢だ」


 夢?

 ああ、そうか。


 俺は、引きずられるように、波に飲まれた。

 こうして、俺は、現実世界に戻ってきた。


「はあ・・・はあ・・・」

 

 夢の世界では、黒いショートヘアーだったけど、現実ではセミショートだった。

 

 世界は、いじめ殺しのせいで歪んできて、人々は普通に生活しづらくなった。

 どうして、こうなったのかはわからないけど、ただひとつわかることは、この世界の常識というのは、法律で決まるようなものだ。

 つまり、人を殺してもいいというルールがあれば、それが正しいという認識になる。

 

 そして、俺はどうしてここで寝ていた?

 僕は、自分のことを思い出していた。


 そうか、そういうことか。


「おーい、そこにいるんじゃないすか?」

 僕は、呼んでみた。

 俺が今、こうして生きているということは、そこまで悪いやつではないはずだ。


「ここには、誰もいませんわ」

 と、銀髪の少女のビアンコが姿を現した。


「いるじゃないすか」

「いませんわ、あたくしと君以外」


 目の前にいるのは、現実世界のビアンコだ。

 夢世界のビアンコは、なのです口調で話す俺に馴れ馴れしい先輩だったけど、現実のビアンコはお嬢様口調で話す異世界出身者。


 実は、いじめ殺しの出身は、僕たちの住む世界とかけ離れた異世界だ。

 だから、俺はこうして異世界に来ている。


「夢の中で声がしたんすけど、呼んだのは君?」

「あたくしに、意識を呼び戻す力はないですのよ。

なら、あたくしではないですわ」


「君でないなら、誰すか?」


「君が倒れて以来、ここには誰も来なかったので、君に憑依している水亀ではないですの?

これは消去法でしかないのですが」


 俺には、水亀が憑依しているらしく、水を操る異能力を使える。

 水仮面で防御したり、水を噛んで全体攻撃をしたりとか。 



「なるほどね。

じゃあ、ここには用もないし、俺を眠らせたいじめ殺しを探しに行くか」


「危険ですわ。

君は上級ではないのですよ」

「こっちのプライドも理解してほしいっす」


 僕の異能力は最弱というわけでもないけど、そこまで強くないので、より強い敵が現れれば負ける。

 だけど、弱いビアンコに指摘してほしいことではなかった。

 

「とにかく、行くっす」

「待ってくださいわ。

テュータオ」


 テュータオというのは、俺の異世界ネームだ。

 

「仲間を集めるということは、どうですか?」

「仲間すか・・・・。

誰を信じていいのかわからないこの世界で、仲間なんてできるかどうか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ