第3話
一般人に納得できる説明はないと思ったので、このまま夢から世界君を引っ張り出すことにした。
「リスニー、説明はいいけど、ここから出ないと話にならない。
俺たちのやることは、世界君の救出だから」
「お、そうだな。
ということで、世界はこの世界を抜け出して、黒幕から逃げ出そう」
「なんで、俺の名前を知っているの?」
「それは、こちらに情報が来ているから。
そんなことより、いつまでもここにいるわけにはいかないの」
俺の属性は日属性と、青い炎を持つ火属性と、光属性だ。
俺は、この夢世界を3つの能力で、崩壊した。
崩壊したというよりも、出口を照らしたと言ったほうが正しいだろう。
出口は、とんでもないところだった。
あの怪物と、黒船あぶきのいるところだった。
最悪だ。
何をしでかすか予測のつかないあぶき君と、力は強くないけど、ほぼ不死のような怪物がいる。
「出てきたか」
あぶきは、人間なんだし、能力に対する対抗はないはず。
俺は、青い炎をあぶき君の顔と、怪物の顔に放出して、世界君の腕を引っ張り、逃げた。
どこに逃げればいいのかはわからないけど、安全なところに逃げればいい。
だけど、いじめ殺したちはどこにでもいる。
どこか安全なのか、定かではない。
「どこに行くの?」
そこまで遠くへ走っていないはずなのに、世界君は疲れ切っていた。
この人は、体力とかないのだろうか?
男子高校生の平均にしてみれは、疲れやすい方かもしれない。
「わからない。
だけど、ここにいるのは安全ではない」
「待てよ。 姉貴たちは、どうなるんだ?」
リスニーが答えた。
「勝恋のことか?」
「リスが喋った!?」
世界君は、驚いていた。
「おらっちは、ただのリスではない。
リスニーだよ」
「リスニー、勝恋って?」
リスニーから世界君のことは聞かされていたけど、勝恋のことまでは聞かされていなかった。
「世界の姉のことさ。
いじめ殺しに襲われずに生き残って、あぶきにも大切にされている」
「よくわからないけど、あぶきと関係あるの?」
「おらっちの情報によると、関係あると推測する」
「つまり、調べる価値があるということでいいのかな?」
いじめ殺しの黒幕を見つけ出すためには、あぶき君と関係があるような人物を手っ取り早く調べる方が一番かもしれない。
「なんの話をしているんだ?」
「黒幕探しをしているという話と、あぶきと関係性がある君のお姉さんが怪しいのではないかという話」
俺は、なるべく話をまとめた。
「だから、お姉さんについて、怪しいところ、疑問点、不思議なところがあったら教えて。
多分、違うとは思うけど、これも大事な情報源だから」




