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いじめ殺し~始まりの物語~  作者: 野うさぎ
番外編 プロローグ
22/86

第8話

 リスナーとともにいじめ殺しに出かけたけど、今回は見るけることはできなかった。

 それはよくある話なので、用が済んだら、帰るしかない。


 私には闇姫以外にも呼び名があって、それは「紫の閃光」だった。

 イメージカラーは紫で、紫が特別好きってわけでもないけど、私には似合うかな。と。


 普段の人間世界では、背中まで長めの黒髪に黒い瞳。

 いじめ殺し活動時は、深くて暗めの背中まで長いツヤのある紫髪に、黄金の今にも宝石と見間違えてしまうような瞳となる。


 私自身は美人のつもりはないのだけども、すごく羨ましがられたり、妬まれたりした。

 美人は苦労しないとは聞いたけど、それは苦労と言わないのだろうか。


 朝になって、自分の顔を洗面台の鏡で見てみたけど、美人とは思えない。

 普通くらいかな。

 肌は黄色人種ではなく、白人の部類となる。

 髪は一本一本が細くて、何か特別なお手入れをしなくても艶はあるし、あまり絡まりもない。

 

 そういえば、いろんな男からアプローチを受けることがあるけど、それが関係してたりするのかな?

 どっちにしても、そんな簡単な誘い、簡単に乗るわけがない。

 

 そして、またリスナーが現れる。

「鏡を見るなんて、やっぱり気になる子でもできたの?」

「そんな簡単に恋愛なんてしない」

「つまんないな。 もうちょっと今時の女の子らしくしてもいいはずなのに」

 

 今時の女の子なんて言われても、私は他の人と関わりを持ってないし、よくわからない。

 女の世界はいつもドロドロしていて、私の居場所なんてないから、海外で友達作ってる。

 人なんて信用しない私は、恋なんてしないし、できるわけないし、したくてもできない。


「ワイは恋してても、相手にしてくれないしな」

 リスナーは一匹のいじめ殺しに恋をしているらしいけど、告白しても相手にしてくれないだとか。

 だけど、リスナーみたいな短絡的で、すぐ怖気づいてしまう男前なところがないところを見て、好きになってくれる人でも、何でも現れたら、すごく不思議に思う。

 

 だけど、ピーはそんなリスナーに恋してると聞いて、初めは驚いたけど、すぐに慣れた。

 ピー曰く、妹に優しくしてくれるところ、社交的でお話していて楽しいところ、リーダー願望が強いところに惹かれたらしい。

 ピーの恋はそんな簡単に報われないと思うけど、こちらからは何も言えない。


 さて、今日もいじめ殺しだ。

 私は弓を抱えた。

 この弓矢は何でもできる弓矢だ。

 なのに、私は正直迷っていた。 いじめた人間を殺していいのかどうか。

 他に解決方法はないのかと思っているところはあるけど、10代の私には何も思い浮かばない。

 誰か教えてくれるかな?

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