47
「おい! ゴール成功を記念して、今回のコラボ技の、技名を決めようぜ!」
「おお! いいね! TT&WTだったから――!」
「いやいやいやいや――」ここはドール、興奮の身を突き動かすままに強引に話を持ってったのだ!
「“ワープ”! これしかねーだろー!? イエ――ァアッ!!!」
「――!!!」
技名・ワープ!!!
「――!!!」
現象的に――客観的に見てもそれが技の名称として相応しいことは分かるのだが、大なる相方の存在の手前、さすがに遠慮のていを見せるワープだった。が――!
「大丈夫――名前ではこんなこと慣れてるから!」
と、相変わらずの謎めいた理由で体を躱され、とどのつまり。ここに――
ワープ、爆誕!!!
二人のコラボ技の名称が、華やかにハデやかに産声を上げたのであった!
まあ、一般性のない――誰にもマネできない超特殊なモノではありましたが。(笑)
――!
さあ、後始末だ!
まずやったことは、リューシーに一報を入れることだった。(笑)
ゴールに成功し、今、代港にいることをアップすると――
『コングラ~~!!! でもそこで待ってなさい! 動いちゃダメだからね! 絶対!!!』と――
期待通りの反応が返ってきて――
つぎにやることは、島のレンタカー全社の協賛組織・回収会社に連絡を入れることだった。(もちろん、傷のいったスクーターは、それが問題にならない世界の新品とトレードした)
ここで“スクーター”を手放す。これはどういうことか? ゴールの高揚もあったろう。またリューシィとの約束が確約したことも大きかったろう。つまり、イケイケ状態。二人ともあきらかに、今後の事態を楽観視し、そのことに自信も持っていたのだった。
回収会社に連絡後、10分少しで軽トラが来る。近所の五箇支店からで、これはさすがに早かった。
無事に受け渡しが完了。あとは、大人しくリューシーを待つだけだ。
「その場を動くな、としか言われてないもんな……」にこり、とワープ。
「そゆこと。ウププ!」
そして彼らは一歩も動かなかったのである。
ぴゅんっ。
14:24現在。つまり13:10から1時間10分少し後の、二人の“現世”に帰還。そしてタイミングよく、そこでリューシィを迎えることができたのだった。




