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SURVIVE GAME   作者: DA10X
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第十一章:壊れた故郷の残響

学校の図書館の中には、小さな囁き声とページをめくる音が静かに響いていた。

いつものように、Aクラスの生徒たちは大きな木製の机を囲み、期末試験に向けて勉強していた。

「みんな、頑張って。」

眼鏡を軽く押し上げながら、成績優秀者の一人であり数学の天才である清関せいせきが言った。

「でも、二次方程式だけはちゃんと復習しておいて。かなり難しいから。」

別の男子生徒は教科書に顔を伏せながら呻いた。

「全然わからないよ……。」

「何を言ってるんだ!」

清関は顔を真っ赤にし、大げさに怒りながら彼の肩を揺さぶった。

俺はその光景を黙って見つめ、静かに荷物をまとめると、誰にも気付かれないよう図書館を後にした。

帰宅途中、昼下がりの冷たい空気の中を歩きながら、俺は小さく独り言を漏らした。

(ゾランの事件は、予想通り正式に終わったようだ。)

(これで残る問題は……俺を探している連中が現れないことを願うだけだ。)

アパートへ戻ると、静まり返った部屋に突然スマートフォンの着信音が鳴り響いた。

画面を見る。

「非通知」

少し間を置いてから通話ボタンを押した。

「もしもし。」

「元気かい、可愛い孫。」

受話器の向こうから聞こえてきたのは、懐かしく優しい祖母の声だった。

「最近全然顔を見せてくれないね。みんな寂しがってるよ。」

俺は感情を変えずに答えた。

「勉強が忙しかった。」

「それはいいことだよ。ちゃんと頑張ってる証拠だからね。」

俺はすぐ本題に入った。

「それで、何か用?」

祖母は少し間を置いて言った。

「実は……家賃や生活のことなんだけど——」

俺は途中で遮った。

「じゃあ、また今度。」

切ろうとした瞬間、祖母は慌てた声を上げた。

「待って、待って! 本当に様子が知りたかっただけなんだよ。」

俺は静かに答えた。

「心配しなくていい。生活費も家賃も全部自分で何とかできてる。だから、そっちこそ体に気を付けて。」

祖母は小さく笑った。

「本当に頑固な子だね……。」

「おじいちゃんも、おばさんも、一年以上君の声を聞いていないんだから。」

俺は短く答えた。

「今日は予定がある。またね。」

「ええ、体には気を付けるんだよ。」

通話を切る。

真っ黒になった画面を見つめながら、俺は静かに息を吐いた。

一年。

それだけの間、俺は家族と距離を置いてきた。

理由はある。

気分を落ち着かせるため、近くの店へ日用品を買いに向かった。

しかし運は味方しなかった。

店を出た瞬間、空は激しい雨を降らせ始めた。

「最悪だ……。」

俺は空を見上げながら呟く。

「傘を持ってきてない。」

仕方なく、大雨の中を全力で走った。

ようやくアパートへ戻る頃には、全身びしょ濡れだった。

冷たい水が髪から滴り落ち、頬は寒さで赤く染まっていた。

「頼むから……風邪だけは勘弁してくれ。」

数分後。

熱いシャワーを浴びながら、体を温めていた。

しかし温かい湯が肌を流れるほど、頭の中ではあの耳障りな雑音が次第に強くなっていく。

疲労と共に、暗い思考が再び心を支配し始めた。

俺は濡れたタイルに額を預け、静かに目を閉じる。

そして、自分自身に問いかけた。

「今夜は……薬を飲むべきか。それとも、このまま薬なしで耐え続けるべきか。」

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