6、私の美しい初恋
私……
たまには『軍師』に褒められる事もある。
でも……基本
私、異世界人に、やらかす。
軍師怒る。
私軍師からゲンコツされる。
怒られた私は不機嫌。
異世界人に八つ当たり。
軍師怒る。
さらに……
私、異世界人に軍師が怖いと泣きつく。
異世界人が軍師や国の偉い人に、奴隷の待遇改善を申し入れる。
軍師の奴隷に対する扱い態度が悪いとも
軍師は国の偉い人に怒られる。
軍師、私の仕業だと見抜いて怒る怒る。
このループを何度か繰り返した。
結果。
軍師は胃潰瘍になってしまった。
それでも全く私は懲りなかった。
私も軍師も懲りずに同じ事を繰り返していたら、軍師から
「貴方は自由ですよ。奴隷身分からから解放します。国の為に良く働いてくれました」
何人かの異世界人からの口添えで……
私は奴隷身分から解放された。
私は平民になれた。
それでも仲良くなった異世界人達とつるんで、その場から離れなかった。
異世界人や奴隷や軍師といるのが心地よかったから。
私の問題行動もそのまま続ける。
ある日……
たび重なる私の問題行動。
その尻拭いをしていた軍師。
軍師が『もう嫌だ』と言い出した。
そのまま精神を病んで軍師は辞めた。
この国から軍師はいなくなった。
軍師がいなくなると同時に……
『厄介だった軍師のいない今がチャンス』
と
隣国が攻めてきた。
軍師がいなくなった我が国は滅びた。
軍師がいなくなって国が滅びたと言う事は
あの軍師は馬鹿じゃ無かった。
あの軍師がいたから、この国は他国に攻められなかったと聞いた。
あの軍師はテラ有能だた。
私は結果的に異世界人を、この國にとどめておく事には貢献した。
しかし皮肉な事に……その過程で有能な軍師を国から追い出して、国を滅ぼした。
(私凄くない?
軍師に勝った私は有能!
国を滅ぼした私、最強!
そう思える私のメンタル無敵!)
私は国が滅びたので、仲良くなった異世界人と旅に出てる。
世の中、
生まれや身分、能力も大切かもしれない。
しかし……
より決定的にモノを言うのは精神力が強い事なのかもしれないよね。
軍師は私よりも頭が良かった。
でも……
私、問題をおこす。
軍師怒って後始末。
私またやらかす。
軍師怒って後始末。
の無限ループ。
繰り返されるループの結果。
賢い軍師が私よりも先に潰れた。
私は意図せず鉄のメンタルだけで、高スペック軍師に勝利してしまったのだから。
「あの軍師には悪い事したなぁ」
と、思えるのは、
私の今が幸せだからだろうなぁ。
あの軍師はきっと私に惚れていた。
態度でわかるもの。
私も別に軍師の事は嫌いじゃなかった
だから
私を異世界人接待などに使わず。
軍師が私にコクるなり
私を愛人にするなり
軍師が何かのアクションをおこしてくれれば……奴隷だたあの時の私
私はきっと、喜んで、その話に乗っただろうなぁ。
そうすれば軍師も精神を病まずにすんだのに……軍師の意気地なし。
何のアプローチもして来ないでやんの。
だから……私からアプローチ。
私の愛情表現は歪んでいる。
1番好きな相手には、ついつい意地悪をしてみたくなるの。
私の歪んだ愛情表現に、あの軍師は耐えられなかった。
私の軍師への……
私の歪んだ愛。
私の歪んだ愛情表現のアプローチ。
それで、軍師は精神を病んでしまった。
わるいことしたなぁ。
私の苦い、初恋の想い出。
元軍師が今どこにいるかは把握している。
もしも今の異世界人彼氏と上手くいかなくなったら、元軍師に乗り換えようとか密かにおもってる。
決して口には出さないけれど。
私の秘密
沈黙は金。
以前は軍師と奴隷だった。
だからアプローチも遠慮してた。
手加減していたけど……
今は平民と平民だし。
私からガンガンアプローチしても……問題ないよね。
次の機会があったら
今度は壊さない様に注意しなきゃ。
今の異世界人彼氏と上手く行けば問題ない
だけど、常に最悪の事態に備えなきゃ。
それが元奴隷のメンタリティー。
軍師から教わった処世術
初恋の元軍師も
「上手く行ったらどうするか?
失敗したらどうするか?
それぞれ考えておくと良いですよ」
と言っていたのを今でも覚えている。
私の初恋の想い出。
おかげで少し賢くなたよ。
つまりは元軍師の入れ知恵のおかげで、
私の中で元軍師は
『初恋の軍師』から『キープ君』
へと転落してるのだ。
なんて事だ!
それはとても皮肉な事。
私は少し考えてしまった。
………
私は正しい。
悪く無い。
とは、ちょっと言えない……
悪い事したなぁ。
なんかゴメン。
私の初恋。
私は心の中で、
はじめて初恋の軍師に謝る事が出来た。
あの人なら、きっと許してくれるだろう。
だって……
私の美しい初恋の相手なのだから。
今の彼には内緒の
私の美しい初恋の想い出は
胸の中で輝いている
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