第51話、改造。
ジャンプユニットの実験で大破した、九十六式空挺歩行戦車。
シャル殿と会話で、前操縦者である、田中太一の魂らしきものがやどっていることがわかった。
大破したため新たに機体を作りかえることになった。
まずは、こちらの世界の思考同期システムを組み込む。
ボディ一体型の頭部が烏帽子型の兜のようになった。
そして、装甲も周りの巨兵との互換性を考えられた。
その結果、元の直線をもとにした戦車のようなシルエットが鎧武者のようになった。
さらに重量配分を考えた後、背中と太ももにジャンプユニットのエンジンが付けられた。
ついでに重力制御の術式が組まれる。
メイン武装は、両腕の携帯型メーサー砲。
p90戦車用アサルトライフル。(←シャルの愛銃のサイズアップ版)
サブ武装は、黒曜石の忍者刀。
医療用のTENGA製サブアーム等、これまでの機能はすべて残されている。
操縦席の外側には操縦者を記す、S・SHAR、T・TANAKAの文字。
機体の中の魂、田中太一の存在を回りに言った。
ここに、開発名称、”九十六式怪獣光線車”から、”九十二式メーサー戦車”に変更される。
ギュギュギュン
鎧武者と化した歩行戦車が、膝をついた状態から立ち上がる。
「で、シャル殿、機体はどう?」
「ふむ、以前よりなじむな、太一」
「そうだろう、シートからレバーまで、シャル殿の体形に合わせたからな」
「ふんっ」
――体のサイズはこすぷれ衣装でばればれか
「ライフルはどう?」
ギュン
プルバップ方式のショートライフルを片膝のなりながら構える。
「ほほう」
顔と手の指、体重移動は、AIの太一を介さず思考同期でダイレクトコントロール。
ヒュヒュン
そのまま流れるようにライフルを腰に横向きに収納。
ヒュンッ、シュシュッ
高い位置に回し蹴り。後左右のパンチを繰り出す。
「いいね! 自分の体のように動かせる」
「ふふふん、これからもよろしくシャル殿」
「ああ、こちらこそ、太一」
その後、ハイジャンプの実用試験にも成功。
飛行艦に対抗することができるようになった。
が、ワイルダー商会の五隻あるキャラバン船。
その内の二隻が飛行艦の爆撃に中破もしく大破させられていた。
ワイルダー商会の反撃が始まる。




